EU、ガス価格上限巡り異論噴出

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(VOVWORLD) -EU=欧州連合の執行機関である欧州委員会が提案したガス価格上限を巡り、上限設定の賛成派からも反対派からも異論が噴出し、24日のエネルギー相会合での合意は難しい状況となりました。
EU、ガス価格上限巡り異論噴出 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

22日、欧州委は欧州における天然ガス取引の指標となるオランダTTFのガス価格上限を1メガワット時(MWh)当たり275ユーロ(282ドル)に設定することを提案しました。この上限は、TTFの期近物が2週間にわたり275ユーロ/MWhを超え、かつ10営業日連続して液化天然ガス(LNG)の世界基準価格より58ユーロ高い場合に発動されました。

TTFの期近物 は、22日に欧州委が提案を発表して以降上昇したものの、130ユーロ/MWh付近で推移していました。昨年8月のピーク時には340ユーロ超を付けていました。ただ欧州委の提案にある発動条件は、昨年8月時点でも満たしていませんでした。このため、上限設定の賛成派からも提案は有名無実との批判が相次いでいました。

EU内では、15カ国が上限設定を求めていました。このうちベルギー、ポーランド、イタリア、ギリシャは、提案に過剰な価格高騰を防ぐための実行可能な計画が含まれなければ、24日の会合で他のエネルギー対策にも反対する構えを見せていました。一方、EU最大の経済大国であるドイツなどは上限設定に反対しました。オランダ、スウェーデン、フィンランドとともに、上限を設けると供給業者が欧州以外に販売するようになり、ガス消費量を減らすインセンティブが失われると主張していました。

こうした懸念を払拭するため、欧州委員は、世界のLNG価格を追跡することにより供給者が欧州への販売を継続できるようにし、そして、上限が設定された場合、EU域内ではガスの節約を義務付けることを提案しているとしています。

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