国連安保理がガザ支援決議を採択

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(VOVWORLD) -先週、国連安全保障理事会は、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザへの人道支援拡大を目的に、敵対行為の停止に向けた緊急措置を求める決議案を採択しました。
国連安保理がガザ支援決議を採択 - ảnh 1(写真:AP/Yuki Iwamura)

日本やイギリス、中国など13か国が賛成、アメリカとロシアが棄権しました。決議は、ガザ地区への支援物資の監視や調整などを行い、国連調整官の任命を求めているほか、民間人の保護や人質の無条件の即時解放を訴える内容でした。また、採択された決議案は、「安全で妨げのない、拡大された人道的アクセスを直ちに許可し、持続可能な敵対行為の停止の条件を整えるための緊急措置を求める」ものでした。

当初、18日に予定されていた決議の採択は、「敵対行為の停止」をめぐり、アメリカが反対の立場をとったことから、4日連続で延期される異例の事態となり、「敵対行為の停止に向けた環境作り」との表現に弱められました。

これに関し、UAEのヌセイベ国連大使は安保理で、「これが完璧な文書でないことは承知している。私たちは人道的停戦を求め続ける」と述べました。ガザにおける民間人の犠牲者が2万人を上回る中、安保理が解決すべき課題は多いとしています。

そして、国連のグテレス事務総長は決議案の採択後、「本当の問題はイスラエルの攻撃が人道援助物資の輸送に大きな障害をもたらしていることだ」と指摘しました。「ガザ市民の悪夢を終わらせるための唯一の手段は停戦だ」と述べました。パレスチナのマンスール国連大使も「戦闘を終わらせるために国連総会や安保理、事務総長に繰り返し呼びかけ続ける」と強調しました。

WHO世界保健機関はガザの人口の93%が危機的レベルの飢餓に直面しているとして、「壊滅的なレベルの食糧難だ」と警鐘を鳴らしています。決議は国連事務総長に対し、ガザに提供される支援物資の監視や調整を行う担当者を任命するよう要請し、迅速な支援物資の搬入につなげるとしています。

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