中東情勢巡り

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(VOVWORLD) -先週、中東で続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘がフーシやレバノンのヒズボラのような親イラン武装組織を巻き込んで拡大する事態が懸念される中、焦点となっていたのがイエメン情勢でした。

紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返しているイエメンの反政府勢力フーシ派は、アメリカ軍などが13日までに行った空爆に対し報復する構えを見せていて、中東各地ではハマスに連帯する勢力との戦闘の拡大も懸念されています。

米英両軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派支配地域の拠点を攻撃したことで、中東情勢が一段と悪化し、紅海経由の海上輸送の混乱が長期化する可能性があります。攻撃に反発したフーシ派が紅海を航行する船舶への攻撃を続けると表明しているためです。

これに先立ち、国連安全保障理事会は、米英両軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を攻撃したことを受けて、緊急の公開会合を開きました。各国はフーシ派による紅海での商船攻撃を批判するとともに、中東地域での緊張激化に懸念を示し、当事者に自制を呼び掛けました。

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く中、ガザ地区では人道支援物資が届かず、厳しい人道状況が続いています。9日、OCHA=国連人道問題調整事務所はWHO=世界保健機関とともに、ガザ地区北部にあるガザ市のドラッグストアやジャバリアのアウダ病院に、8日に緊急医療物資を届ける計画をしていたものの、イスラエル当局によって拒否されたと明らかにしました。先月26日以来、このドラッグストアや病院への物資の輸送が相次いで拒否されていて、ガザ地区北部の5つの病院で医療品などが不足しているということです。

これらの動きは地域内の安全保障に深刻な試練をもたらしています。したがって、今後も、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘はエスカレートしているとともに、域内の緊張情勢は拡大していく可能性があると予測されています。

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