中東での緊張情勢 エスカレート

Chia sẻ
(VOVWORLD) -先週、アメリカは、先週末ヨルダンの米軍施設で米兵3人が死亡した攻撃への報復として、イラン革命防衛隊のほか、イランが支援する武装組織に関連するイラクとシリアの標的を空爆しました。攻撃は85カ所を超えるとしています。

中東を管轄する米中央軍などによりますと、米東部時間2日午後4時ごろ、イラクの3施設、シリアの4施設に対し約30分間にわたり、125発以上の精密弾を撃ち込みました。アメリカから出撃したB1など多数の航空機が使われました。攻撃対象には指揮統制拠点、情報活動の施設、ロケットやミサイル、無人航空機の保管庫などが含まれたとしています。

バイデン大統領は、米軍を攻撃した武装組織に関連するイラクとシリアの施設への攻撃を指示したと表明しました。「われわれの対応はきょう始まった。タイミングと場所を選んで今後も継続する」とし、「米国は中東や世界のどこにおいても紛争を望んでいない。ただ、米国人に危害が加えられれば対応する」と述べました。

今回の攻撃をめぐっては、報復に出るまでに時間がかかりすぎ、イランとシリアで武装勢力のメンバーが退避する時間的猶予を与えたとしてバイデン政権が批判の的になっています。

米軍はイラン国内は攻撃していないものの、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が継続する中、中東の緊張が一段と高まる恐れがあると評されています。

ご感想