スウェーデンの正式加盟により、ＮＡＴＯ加盟国は32カ国となり、欧州北部の防衛ラインは決定的な変化の時を迎えました。ＮＡＴＯのストルテンベルグ事務総長は「歴史的な日」と述べました。

ストルテンベルグ氏は「スウェーデンは今後、ＮＡＴＯのテーブルにおいて正当な地位を占め、ＮＡＴＯの政策と決定を形成するにおいて加盟各国と同等の発言権を持つことになる」と指摘、「２００年以上にわたる非同盟関係の歴史を終え、スウェーデンはこれから、加盟国の自由と安全の究極の保証、第５条に基づく保護を享受する」と述べました。

これに対し、スウェーデンのクリステション首相は、「われわれは謙虚だが、誇りも持っている。今後あらゆる期待に応えていく」と述べました。

これに先立つ4日、スウェーデンは、ＮＡＴＯによる冷戦後最大規模の演習に参加しました。専門家らによりますと、NATOは、ヨーロッパの安全保障と地政学的不安定に対する同機構の姿勢を示すために大規模の演習を増やしています。

また、フランスのマクロン大統領が２月２６日のウクライナ支援に関する国際会合で、ウクライナに欧米諸国の地上部隊を派遣することを「排除しない」と発言し、多くの西側諸国から反発を招いた中で、改めて各国の結束ぶりを示すとともに、ウクライナへの具体的な追加支援策を協議したとしています。