グローバルな試練の解決を目指す多国間協力

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(VOVWORLD) -第78回国連総会ハイレベルウィークが、9月19日から26日までニューヨークの国連本部で開催されています。
グローバルな試練の解決を目指す多国間協力 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)

今年の一般討論は、「信頼の再構築とグローバルな連帯の活性化:すべての人々にとっての平和、繁栄、前進、持続可能性に向けて、2030アジェンダとそのSDGsのための行動を加速させる」をテーマにしています。

第78回国連総会ハイレベルウィークの枠内で、持続可能な開発目標(SDGs)に関するサミットや、開発資金に関するハイレベル対話、パンデミック予防・備え・対応に関するサミット、気候野心サミット、開発資金に関するハイレベル対話などが行なわれているとしています。

21日、各国の首脳らは新たな政治宣言を採択し、現在から2030年までの国民皆保険の目標達成に向けた決意を強調したとしています。

SDGsは2015年の「国連持続可能な開発サミット」で採択され、貧困と飢餓の撲滅、気候変動対策、質の高い教育の普及、ジェンダー平等など17分野169項目の目標を定めています。目標達成までの進捗状況を検証する首脳級会合は4年ぶりで、今年は2030年の達成期限に向けた中間点の時期に当たります。政治宣言に法的拘束力はありませんが、国連に加盟する193カ国が危機感を共有した形です。グテーレス国連事務総長は、会合の冒頭で、「目標の15%しか達成できていない」と厳しい現状を訴えました。

政治宣言は10ページでした。まず「SDGsの達成は危機に瀕しています。大半の目標達成は遅々として進まず、採択時より事態が後退している分野もある」と危機的状況である現状を確認し、「緊急性をもって行動する」としました。

その上で「数百万人の人々が貧困に窮し、飢餓と栄養不足がまん延している。気候変動の影響が顕著になっている」などとし、貧困撲滅と気候変動対策が最大の課題と明記しました。持続可能な開発には貧困撲滅が不可欠な要件であり、発展途上国は気候変動の影響に脆弱なため、気候変動の緩和と適応が緊急かつ最優先であるとしています。

こうした現状に対し「国際的な連帯が弱まり、危機を克服するための信頼が不足して各国間の不平等が拡大している」と指摘しました。新型コロナウイルス感染症については「貧しく脆弱な国々が受けた打撃から回復するために国際協力を強化しなければならない」と記しています。

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