これはAIだけでなく、思考や問題解決、指導力、イノベーションなどに関するベトナムの若者の才能育成に役立つとしています。

ジェフ・ディーン氏

同会議は計画投資省のサポートで、NIC＝国家イノベーションセンターとNTI＝ニュー・チューリング研究所 (NTI)、RHF＝リスィンク・ヘルスケア・ファンデーション、フルブライト大学の共同主催により、行われ、「ニュー・ホライズンズ」をテーマにしました。この席で、「生成AIプラットフォームのモデル」、「生成AIの実用化」、「ベトナムのチャンス」といった３つの主要議題が取り上げられました。「生成AIプラットフォームのモデル」に関して、研究者、教授、科学者らは大規模言語モデルの開発に関する先進技術を紹介しました。一方、「生成AIの実用化」について、実業家は医療、教育、ヘルスケア、社会生活における生成AIの変革と応用について話し合いました。そして、「ベトナムのチャンス」に関して、国内外の投資家と大手AI企業の指導者はベトナムのテクノロジーと経済成長に対する生成AIの影響や、AIの先進国の一つになるためのベトナムのチャンスと試練について協議しました。

会議で、計画投資省のグエン・ティ・ビック・ゴック次官は「ベトナム政府はAIの重要性をよく認識し、AIの研究、開発、応用の促進を目指す複数の政策を公布した。先ごろ、計画投資省は政府に2050年を見据えた2030年までの半導体産業の人材開発計画案」を提出し、2030年までに、半導体産業にサービスするため、AIに関する深い専門知識を身に付けるエンジニア レベル以上の人材少なくとも5000人を育成するという目標を設定した」と明らかにしました。

（テープ）

「私たちはAIの研究、開発、応用に有利な環境を作り出し、企業、および経済の競争力の向上を目指します。また、科学技術開発に関するコンテンツを経済開発戦略に盛り込みました」

グーグル・ブレインの責任者で、AI開発を主導してきたジェフ・ディーン氏をはじめ、AIに携わる専門家や知識人、AI研究での先駆者ら1千人あまりが参加したこの会議はベトナムにとって、AIを愛好する若者の才能を育成し、イノベーション意欲を刺激するチャンスとなったとしています。

数回にわたり、成功裏に開催されたAIサミットは東南アジアで最も期待される有意義な科学技術イベントとなっています。組織委員会のルオン・ミン・タン博士は「今回のイベントはベトナムだけでなく、地域の最も面白いサミットである。グーグルのジェフ・ディーン氏、およびシリコンバレーの重要専門家や実業家がベトナム入りしたのは今回が初めてである」と語りました。