このほど、EUは、植物保護製剤の4種類の有効成分に対するMRL=農薬残留基準値の変更規制に関する草案を発表しました。来年2月に発効する予定です。草案に盛り込まれた新たな内容に関し、農業農村開発省傘下の衛生植物検疫届出機関および照会所SPSベトナム事務所のゴー・スアン・ナム副所長は、次のように語りました。
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「現在の開発傾向に合致するために、個人や世帯、協同組合、企業など農産物生産者は、市場の規定の変更を見守らなければなりません。というのは農産物や食品の輸出を促進したい意向があるからです。EU市場向けの農産物・食品の輸出に対する厳しい要求の1 つは、市場のすべての基準と規制を満たすということです。基準と規制を満たさないまま、輸出した場合、違反警告が発出されると同時にベトナム企業に悪い影響を与えてしまいます」
ベトナム農業農村開発省植物防疫局のルオン・ゴック・クアン氏は、このように話しました。
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「近年、EU諸国は常に、輸出規制の点検・改正を頻繁に行っています。そのため、今後、農産物・食品輸出企業は輸出の前に、輸出規制に関する最新情報を十分に取得しなければなりません。」
EUの輸出に関する新たな規定を受け、最近、ベトナム企業は生産に注力するだけでなく、情報をタイムリーに入手し、生産計画を調整する必要があります。そのため、農産物栽培地や包装・加工施設、農産物生産協会、農産物管理機関、行政当局などは、緊密に連携し、生産から輸出までのプロセスの標準化を促進する必要があります。また、多くのベトナムの農業企業は、EU市場の要求を満たすよう、最も質の高い製品の生産を急いでいます。これに関し、オランダ市場向けの新鮮なマンゴー輸出企業「ヤサカ」のグエン・チョン・ズン副社長は、次のように語りました。
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「私たちは農民たちに対し、化学肥料や無機肥料の代わりに有機肥料を使用するよう手解きしています。これにより、今後、輸出用農産物・食品は輸入業者の品質基準を満たすであろうと期待しています」
計画によりますと、来年2月に、EUはMRL=農薬残留基準値の変更規制を導入するとしています。従って、多くのベトナム企業は、EU 基準だけでなく、他の市場の基準を満たすような製品の生産を目指し、これらの変更を見極めたうえで、生産計画を適切に調整してきました。