(写真:Dang Minh) |
こんにちは、ご機嫌いかがですか、皆さん。
タオです。
ずっと待っていた12月がやってきました。街はクリマスの飾りや買い物客で賑わっています。皆さんのお住まいの街はいかがでしょうか。
さて、先日、 福岡県の木下 裕道(きのした ひろみち)さんからお便りを頂きましたので、ご紹介します。「人気ある外国人が作ったベトナム語の曲を聴きました。どの曲も情緒がありテンポが良かったです。雨が降りしきるサイゴンはとても良くベトナムらしい曲でした。ごめん、君を愛しているは中島美嘉(なかしま みか)の華でしたね。話は変わりますが北部バクニン省の民謡クアンホをとてもベトナムらしく心に残りました。また、リクエスト音楽でかけて頂けたら幸いです。」との内容でした。
木下さん、いつもベトナムの声放送をお聴き頂きありがとうございます。今日のこの時間は、木下さんのリクエストにお応えして、ベトナム北部バクニンク省の民謡クアンホを紹介しましょう。
バクニン省の民謡クアンホは2009年、ユネスコ=国連教育科学文化機関により、無形文化遺産に登録されました。民謡クアンホは男女のグループでの歌の掛け合いであり、一方のグループが歌ったら、もう一方のグループはその歌と同じメロディーに違う歌詞をつけて歌い返します。昔はクアンホを歌うのは男女のグループなので、出会いの場にもなっていました。歌の内容は恋愛や友情に関するものが一番多いです。ちょうど日本の万葉集にある相聞歌に似ていますね。
現在、バクニン省といえば日系企業をはじめ、外国企業がたくさんあり、工業団地ができていますが、もともとは、民謡の発祥地なのです。
でははじめにMinh Thanhが歌う「チャウ・カウの歌」(Trau Cau Quan Ho)をどうぞ
これは、チャウ・カウに関する話を基にして男女の愛を語ります。
ベトナム語で、Trau(チャウ)とは蒟醤(キンマ)というコショウ科の薬草で、Cau(カウ)はビンロウジュというヤシ科の植物です。ベトナムでこの2つは、お祝いの脇役に欠かせないもので、男女の愛を演出します。
お聴きいただいた曲は「チャウ・カウの歌」でした。
続いて、Thuy Huongが歌う「魅力的な眼」 (Lung Lieng)をどうぞ。
これは、魅力的な眼で出会った男女の愛を語ります。
お聴きいただいた曲は「魅力的な眼」でした。
ではおしまいは、Minh Thanhが歌う「森にいる36種類の鳥」(Ba Sau Thu Chim)をどうぞお聞きください。
お聴きいただいた曲は「森にいる36種類の鳥」でした。
いかがでしたか、皆さん、今日はバクニン省の民謡クアンホをお届けしました。それでは今日のリクエスト音楽はこれで終わります。また、来週お会いしましょう。