ホアビン省カオフォン県における少数民族出身の生徒への支援

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(VOVWORLD) - 西北部山岳地帯ホアビン省カオフォン県の少数民族向けの全寮制中学校・高校は22年前の2002年8月10日に設立されました。極めて貧しい地域に暮らす少数民族向けの学校ではありますが、20年以上が経ち、ホアビン省の教育部門の優れた施設の一つとなりました。
ホアビン省カオフォン県における少数民族出身の生徒への支援 - ảnh 1カオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校

最初の2003-2004学年度は、カオフォン県少数民族向けの全寮制学校という校名でしたが、2つの中学クラスがあり、生徒数は60人でした。2018-2019学年度にカオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校と校名を変更しました。現在、規模的にも質的にも発展を遂げています。きれいな校舎群を備え、教室、寄宿舎、多目的ホール、管理棟、食堂、その他の付属施設があります。2022-2023学年度は8つの中学クラス、3つの高校クラスの計11クラス、290人の生徒が在籍しています。カオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校のチャン・クアン・トゥアン校長は次のように語りました。

(テープ)

「当校の生徒は主にムオン族で、大半が僻地出身です。国の支援政策のおかげで、生徒たちは優遇措置を受けられ、良好な学習環境にあります。多くの生徒が省レベルの優秀生徒賞を受賞し、大学に合格しました」

現在、カオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校の生徒の95%以上が少数民族出身で、そのほとんどがムオン族です。残りはザオ族とキン族です。入学時に生徒全員に文房具や生活用品が支給されます。同校のムオン族出身の生徒、チン・フォン・ザンさんは次のように語りました。

(テープ)

「私たちは国の支援政策を十分に享受しています。例えば、十分で立派な学習環境、無償の教育、教科書や文房具の無料支給などがあります。将来的には、故郷のホアビン省を世界中に紹介し、PRするためにツアーガイドになりたいと夢見ています」

ホアビン省カオフォン県における少数民族出身の生徒への支援 - ảnh 2カオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校の図書館

同校は生徒の学習環境を保障するだけでなく、課外活動にも重きを置いています。チャン・クアン・トゥアン校長は次のように語りました。

(テープ)

「当校ではムオン族の文化的アイデンティティを守るクラブなど、学生に交流の機会を与えるクラブを開設しています。これらのクラブを通じて、生徒たちはムオン語の使用や伝統楽器の演奏を増やすことができます。寄宿生は家から離れているため、学校では生活スキル、課外活動、社会活動を増やし、生徒の総合的な発達を支援しています」

大半の生徒が寄宿生なので、ホームシックにかかり、思春期特有の心理的不安定さから落ち着いて勉強できません。そのため、教職員は生徒一人一人に細かく気を配っています。カオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校のダオ・トゥ・ハー副校長は次のように話しました。

(テープ)

「生徒たちの心理状況を理解した教師たちは親のように生徒一人一人に寄り添い、相談に乗り、励ましています。当校のほとんどの教師が少数民族の言語を話せるので、必要な時には母語で生徒と雑談し、気持ちを共有しています。教師たちが喜びを感じるのは、生徒一人一人が日々、体力、精神力、知識面で大きく成長する様子を目にできることです。この喜びは私たち教師に生徒への熱意を与えてくれているのです。ここでは本当に、教師が生徒を自分の子供のように可愛がっています」

2013-2014学年度、この学校はホアビン省人民委員会から、同省の少数民族向けの寄宿制学校の中で2位にランクされ、表彰状を授与されました。また、2022-2023学年度は、カオフォン省学習振興会から、人材育成と生涯学習社会の構築に顕著な成果を上げたとして、表彰状を受けました。

教師と生徒の努力の結果、カオフォン県少数民族向けの全寮制中学校・高校は国家基準の学校として認定されました。この学校から多くの生徒が大学に合格し、立派に成長して、社会に貢献しています。

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