ヌンさん(左) |
北部山間部のイエンバイ省チャムタウ県ハットリュウ村在住のタイ族のホアン・ティ・ヌン(37歳)さん一家の農園はその一例となっています。
17年前に、ヌンさんの家族は、主に農作業で生計を立ていたため、生活は困難な状態であり、貧困世帯のリストに入りました。
2007年に、ハットリュウ村農民協会を通して、ヌンさんは、社会政策銀行から700万ドン、約3万2千円の融資を受けました。この金額で、雑貨屋の経営と豚の飼育を行うことにしました。2009年に、栽培と飼育技術移転の訓練コースに参加すると同時に現地にある幾つかの効果的な飼育、栽培模範の経験を身に付けました。その後、さらに銀行から5千万ドン、22万8450円程の融資を受けて、生産活動の拡大、農地を購入しました。
ヌンさんの家庭は、農作物と飼育を両立させて経済発展を行うことにしました。およそ7000平方メートルの田畑に、トウモロコシと稲を栽培しています。また、1500平方メートルの敷地に家禽の飼育場、野菜畑、魚の養殖池を建てました。現在、彼女の家族は、水牛2頭と数百羽の各種家禽を飼育しています。
ヌンさんの話を聞いてみましょう。
(テープ)
「我が家の経済が安定するようになったのは、各レベルの行政当局と農民協会が資金調達や技術移転などに便宜を図ってもらえたことにあります。だから感謝しております。」
ヌンさんの家族は、飼育と栽培を行ったことで、年平均2億ドン、約91万3657円の所得を遂げています。現在までは、立派な家を建てた他、近代的な生活用品と農業生産向けの機械を十分に整えています。
経済発展を遂げたヌンさんは、現地の住民に飼育と栽培の経験を交換したり、恵まれない人々を支援しています。ヌンさんについて、村人の一人は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ヌンさんは、農民協会の諸活動に積極的に参加しています。また、家禽の飼育をしようとする貧しい農家に無利子で資金を貸し付けます。」
長年にわたり、ヌンさん一家は連続して「優れた経営生産農家」という称号を授与されたことで、現地における経済発展に励むお手本となっています。