トアンさん(左) |
北部港湾都市ハイフォン市出身のトアンさんは、1974年の夏に、大学に入学せずに、入隊することにしました。国が平和を取り戻してから、彼は退役し、故郷に戻らずに、東北部クアンニン省ティエンイエン県に住み、結婚して、二人の子供がいます。簡素な生活を送りながら、社会悪と断固として闘い、地元の共通の活動に全力を尽くしてきたトアンさんは、常に、住民から信頼され、長年にわたり、ティエンイエン町の人民委員会委員長、復員軍人協会会長を選出されました。彼は、いかなる職務に就いても任務を立派に果たしました。
2019年に、トアンさんは、お葬式に関わる時代遅れの迷信や俗信を排除するため、「復員軍人協会は文明的生活作りに励む」という試みを実現しました。その結果、葬儀費用は半分以上が削減されました。
ティエンイエン町在住のレ・チョン・リエウさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「居住地での文明的な生活とは、迷信や占いを信じることなく、党の主張、行政当局の政策を遵守することです。こうしたことは、人々の意識向上、節約に貢献する一方、時代遅れの慣習や迷信を消滅することが狙いです。」
一方で、トアンさんは、同僚の遺体が故郷で安置されるように、毎年、昔の戦場に身元不明の烈士の墓を探しに行きます。トアンさんは次のように語りました。
(テープ)
「犠牲になった多くの同僚の遺体が今なお故郷に安置されていないことを遺憾に思います。私はまだ元気ですから、同僚の遺骨を探しに行きたいのです。」
今年で66歳になったトアンさんは、時々、地元の生徒と懇親会を行い、国の独立自由を勝ち取った先祖代々の犠牲や功労などについて物語っています。それだけでなく、彼は、現地にある26の学校に安全な食事を提供するため、生産協同組合を設立しました。
トアンさんのことについて、ティエンイエン町復員軍人協会のグエン・バン・リック会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「トアンさんは、復員軍人協会のお手本となるメンバーであり、常に社会活動に先駆ける人です。彼は、いかなる職務に就いても、任務を立派に果たしましたよ。」
「いつまで社会活動に参加するつもりですか?」と多くの人から尋ねられると、トアンさんは「兵士であった私は、元気である限り社会活動に貢献したいと思う」と答えました。