民族楽器に夢中 ジャライ族のロ・チャム・カインさん

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(VOVWORLD) -現在、カインさんは、オルガン、ギター、鼓など現代的な楽器だけでなく、トルン、口笛などの民族楽器を堪能しています。それだけでなく、彼は、自分の民族のジャライ族の珍しい楽器を作ることも出来ます。
民族楽器に夢中 ジャライ族のロ・チャム・カインさん - ảnh 1カインさん

少数民族の伝統的文化が消失しつつある昨今、中部高原地帯テイグエン地方ザライ(Gia Lai)省ドックコ(Duc Co)県に住む若い男性のロ・チャム・カインさんが民族楽器に夢中になっていることは、本当に頼もしいことです。現在、カインさんは、オルガン、ギター、鼓など現代的な楽器だけでなく、竹で出来た琴「トルン」、口笛などの民族楽器を堪能しています。それだけでなく、彼は、自分の民族のジャライ族の珍しい楽器を作ることも出来ます。

カインさんの話によりますと、日常生活が水の流れ音や、鳥のさえずり、そして伝統的民謡のメロディに繋がっているのをきっかけに、音楽が好きになり、ジャライ族の楽器演奏に夢中になったそうです。しかし、現在までジャライ族の楽器が少ないので、彼は、もっと多くの楽器を作りたいと思います。

民族楽器に夢中 ジャライ族のロ・チャム・カインさん - ảnh 2
それから、彼は、ジャライ族ならではの石琴「ダン・ダー(Dan Da)」を作ることにしました。この楽器は、神へ祈りを捧げる時にも使用され、平べったい大きさの違う石を鍵盤に見立てて台の上に並べ、それをバチで叩き、大変大きなものから小さなものまで色色な種類があるのです。カインさんの話です。


(テープ)

「それぞれの楽器は、異なる音色があります。石琴は遠くまで響き、広い空間を演出することが出来ます。また、笛は、自然への呼びかけのようなものです。」

カインさんは、暇な時、森に入って、石琴を作るための材料を探しに行きます。1セットの石琴を作れるためには半年かかったそうです。テイグエン地方の石琴は、主に自然の石で出来ていますが、全ての石に優しい音色、木々のざわめきや水の流れ、鳥のさえずりの響きの音が含まれているわけではありません。硬過ぎる石は、優しい音声を演出できないので、石を探すことは、容易ではないようです。石琴は、16音セット、または、32音セットがあります。

カインさんはさらに次のように語りました。

(テープ)

「最初は、1音の石琴を作れるようになると、とても嬉しかったですよ。その後、だんだん16音セットを作れるようになりましたよ。」

カインさんは、さらに、若い世代が自分の民族の楽器を守るために、現地の子どもや青年たちに、石琴の叩き方を教えています。ある青年は次のように語りました。

(テープ)

「私も音楽に夢中になっています。カインさんのお陰で、伝統音楽についてさらに深く理解するようになりました。それに、民族の伝統的楽器にも興味を持つようになっていますよ。」

自分の民族の伝統的文化の保存と発展に貢献しているカインさんのような人は顕彰されるでしょう。

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