フォンさん(vtc.vn) |
フォンさんが発見した最も注目すべき研究結果の一つは、 家族性高コレステロール血症のスクリーニング、診断、治療、及び、モニタリングのモデルを構築し、医療施設に適用させたことです。
毎朝、バクマイ総合病院所属心臓病研究所の入所中の患者を診察した後、ハノイ医科大学に教えに行くというフォンさんの姿は、同僚たちにとって馴染んでいます。心臓病研究所に勤めている間に、彼女は、常時に、心臓手術を受ける患者を最小限に抑えるために、心臓に関わる病気をどのように治療するかを考えていました。それから、フォンさんは、心臓超音波検査、心電図検査の研究を行うことにしました。
フォンさんは次のように語りました。
(テープ)
「心臓の超音波検査では、心腔サイズを計測してから、心臓弁膜症や心機能全体の状態を評価します。その評価の結果に基づいて、治療方法を定めます。多くの患者は、心臓の手術を受けずに、新たな治療方法で診断、治療を受けましたよ。」
その一方で、フォンさんは、家族性高コレステロール血症のスクリーニング、診断、治療、及び、モニタリングのモデルの構築を成功させ、全国の医療施設に適用させました。フォンさんによりますと、現在、ベトナムでは、およそ50万人の患者がこの病気を罹っているため、家族性高コレステロール血症の原因となる遺伝子の拡散を抑制すると共に、心筋梗塞や、脳卒中、アテローム性動脈硬化症などの心疾患に関わる深刻な合併症を防ぐ必要があるということです。
フォンさんについて、心臓病研究所所長のファム・マイン・フン医師は、「フォン医師は、科学の研究と若手医師の育成に情熱な人である」と評価し、次のように語っています。
(テープ)
「前に、フォンさんが行ってきた心臓超音波検査に関わる研究結果は、実際に応用されてきました。そして、彼女は家族性高コレステロール血症のスクリーニング、診断、治療、及び、モニタリングのモデルの構築を成功させ、多くの医療施設に応用したことで、多くの子ども患者が早期発見され、治療できるようになっています。」
ハノイ医科大学の教師であるフォン准教授は、さらに、医療分野の質の高い人材育成に積極的に参加しています。これまでに、彼女は、40人あまりの博士、修士、医師に科学を直接指導した他、全国にある医療施設の数百人の医師、医療従事者に心臓病の診断、治療を直接教えたり、その先進的な技術移転を行ったりしました。現在、フォンさんは、遺伝による家族性高コレステロール血症を研究しています。
20年間にわたり、医療部門に多大な貢献をしてきたフォンさんは、コワレスカイヤ賞を受賞しました。この賞は科学の研究と応用において優れた成績を収め大きく貢献してきた女性の科学者と、団体を対象に授与されるものです。