福祉施設の職員の一人であるグエン・キム・チ尼僧は、まるで優しい母親のように、毎日、百人あまりの子供たちの養護に当たっています。
キム・チ尼僧は、ブオンマトートット(Buon Ma Thuot)市ホアフー(Hoa Phu)村の貧しい家庭に生まれました。13歳になると、ホアフー村にある孤児院に入れられました。彼女は、そこで養護され、学校で勉強しました。そして、テイグエン大学の栽培学部卒業後、ティエンアン修道院に入いり、現地在住の少数民族に栽培や畜産コースを無料で行いました。ここで、キム・チ尼僧は、学校に行けない多くの孤児や恵まれない子どもに出会いました。これらの子どもたちを擁護するために、福祉施設を設立すことにしました。行政当局と支援者の支持を受けて、キム・チ尼僧は、ティエンアン福祉施設を建てるようになりました。
キム・チ尼僧は次のように語りました。
(テープ)
「私は、ティエンアン福祉施設の中で、ザライ省在住の文化的生活を向上させたいのです。この施設には、孤児、身体障がい児、貧しい家庭の子どもが住んでいます。こうした子供たちを受け入れて、助けます。」
ティエンアン福祉施設で働いている40人の職員は、困難な状態にある人や、身体の不自由な人、ひいては、この施設で成長した人たちです。毎日、彼らは、片付けや、洗濯、料理を作ったり、子供たちの面倒を見たりしています。
現在、この福祉施設は、180の子どもを受け入れていますが、子どもたちは、身内のように育てられています。子どもたちの一人は次のように語っています。
(テープ)
「私は、生まれた時からこの施設に預けられ、擁護されてきました。尼僧様は、私の為に色々と面倒を見てくれました。尼僧様の恩は永遠に忘れません。」
キム・チ尼僧は、子どもたちを擁護するだけでなく、今後、子どもたちが社会に役立つ人になるために、仕事を教えています。キム・チ尼僧は支援者と連携して、電気、バイクの修理、パンやお菓子の作り方などを教える教室を開いています。
キム・チ尼僧は次のように語っています。
(テープ)
「ティエンアン福祉施設は、益々発展しており、ザライ省の教育部門に貢献しています。私は、恵まれない子供たちに同感して、彼らをさらに良好に擁護したいと思います。」
キム・チ尼僧の温かい心にあふれて、ティエンアン福祉施設から成長してきた多くの子供たちは、社会に役立つ人になっています。これは、キム・チ尼僧が不幸な子供たちを助けるための原動力になることでしょう。