ホヤさん |
ドライサップ(Drai Sap)村女性会のメン・アプオ副会長は、「ホヤさんは、いつものように楽観的な精神を表わし、困難を乗り越える強い意志を持っている」と明らかにしました。ホヤさんは、幼少時代から、脳性麻痺が原因で、足が不自由になり動くことが出来ませんでした。大人になってから、機織りの仕事を身に付け、そして、この仕事で自分の生活を賄うようになっています。それだけでなく、彼女は、地元の女性会によって開催される全ての機織りコンクールに参加し、何回も受賞しました。さらに、他の女性たちに機織り方法を教えています。
メン・アプオ女性会副会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ホヤさんは、足に障害がありながらも、どんな仕事でも、努力して完成させました。彼女は、他の人に頼らずに、自分の力で働いています。」
ダクラク省女性連合会が先ごろ開催された「女性インベンション・スタートアップ」のコンクールで、ホヤさんは、「エデ族の機織りと伝統衣装の縫製」というスタートアッププロジェクトを披露し、奨励賞を獲得しました。コンクール実行委員会の委員長によりますと、実行委員会は、このプロジェクトの実施可能性だけでなく、ホヤさんの努力と情熱を高く評価しました。
「女性インベンション・スタートアップ」のコンクールで受賞したホヤさん(右から2人目) |
一方、コンクールで審査員をやったファム・タン・トアンさんは、「ホヤさんのプロジェクトは、生産から消費までの工程に長期的な支援を受け、実施される。その目標は、製品を消費する傍ら、多くの人の仕事斡旋を図ることが狙いである」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、投資家と連携して、ホヤさんに原材料などを提供し、ホヤさんが作った製品を買い付けます。機織りの職人たちが安定した生活を送れるように、ホヤさんだけでなく、機織りの仕事に従事する他の女性に対しても補助する方針です。」
ホヤさんの話によりますと、10歳の頃から、機織りが好きになり、自分で服や布団などを作り上げました。25年前に、彼女は、服のオーダーメイドのお店を持ち、多くの注文を受けてきました。そのお陰で、ホヤさんは、収入を得る一方、腕前も上達したわけです。
ホヤさんは次のように語りました。
(テープ)
「より近代的で生産性の高い設備投資ができたことに嬉しく思いっています。そのお陰で、より多くの製品を作り、仕事を発展させられる一方、他の女性をサポートできるようになりました。」
困難を乗り越え、自立した生活を送っている ホヤさんは障がい者のお手本となっています。それは、コミュニティのスタートアップ精神を広げるだけでなく、ダクラク省に住むエデ族の伝統的文化の保存と発揮に貢献することでしょう。