彼は、それだけでなく、「物理学の実験器具へのマイクロシステム技術の適用」という研究を行ったことでも、2020年の「教育のための若い知識人」という称号を授与されました。リエム教師は次のように語っています。
(テープ)
「生徒の学習意欲を高めながら、効果的な授業を行うために、教材や教具の活用は重要ですね。そこで、最も有効な教材・教具を選択したり、開発したりする必要があります。その理由で、私は、授業に見合う教具を開発することにしました。」
ところで、ヒムラム 少数民族寄宿学校は、2011年に設立されました。それ以来、リエムさんは、物理と技術の教師として活躍しています。当初、学校の教材や教具が不足しているという状態でした。それをきっかけにして、リエムさんは、授業をする傍ら、教具開発を研究しました。
現時点で、リエム教師は、授業に役立つための10あまりの教具モデルを開発しました。これらの教具は、省レベル、国レベルの技術創造コンテストに参加し、受賞しました。特に、彼は、ヒムラム 少数民族寄宿学校とハウザン省の学校で勉強している生徒たちに対し、科学技術研究の情熱を伝えるため、「科学技術クラブ」というモデルを開発しています。
ヒムラム 少数民族寄宿学校の生徒グエン・バオ・ゴックさんは次のように語りました。
(テープ)
「授業中に、私たちが知識を効果的に習得するように、リエム教師は、マイクロコントローラーを適用する教材を開発してくれました。現在、この教材は学校で使用されています。これらの教材は授業を面白くするからです。こうした教え方で、私たちは、授業の内容を早く覚え、長く覚え、良く覚えることができますよ。」
教育事業に多大な貢献をしてきたリエム教師は、タイのシリントーン王女賞を受賞しました。この賞は、2015年に設立され、タイ教育省傘下の教員評議会とタイのシリントーン王女賞基金から、2年に1度、東南アジア諸国の教師、または、教育管理者を対象に授与されるものです。
ヒムラム 少数民族寄宿学校のル・スアン・ホアン校長は、次のように語りました。
(テープ)
「我が校は、様々な成績を収めてきました。これらの成績には、リエム教師の大きな貢献に頼ったものがあります。彼は、お手本となる教師であり、生徒たちから尊敬されています。」
32歳のリエム教師は、「これまでの成績や賞状は、私と生徒たちが、引き続き多くの有効な教材・教具を研究、開発するための原動力である。」と明らかにしました。