タイ族の言葉の読み書きを教える教室

北部山岳地帯にあるライチャウ省は地元にある多くの伝統文化が徐々に無くなる危機にさらされている事実を前に、地元の人々に少数民族の言葉の書き方や伝統工芸を教えることに重点を置いています。これにより、地元に住む各少数民族のユニークな文化的アイデンティティの保存と促進に貢献しています。

タンウエン県の職業教育センターで開かれている教室の居心地の良い空間で、さまざまな年齢にある学生 30 名が熱心に少数民族タイ族の言葉の読み書きを勉強しています。学生の一人であるディウ・ティ・ガンさんは次のように語りました。

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「これまで、私の兄弟や両親はタイ語を話せますが、タイ語を書くことはできませんでした。この授業を通じてたくさんの知識を身につけ、子どもたちに伝えていきたいと思っています」

タン・ウエン県ムオン・カン村に住むロー・バン・ソイさんはこの教室の教師で、雨の日も晴れの日も関係なく、自分の出身であるタイ族の言語の書き方を教えるため、毎日授業に来ています。ソイさんの話です。

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「タイ族の言葉を十分に理解できるように、その書き方を学ばなければなりません。タイ族の言葉の書き方が失われることを心配していることから、若い世代に教えることにしました。そのほか、タイ語の書き方を維持、保存するため、30部の本を執筆しました」

そのほか、タンウエン県ターザー村にある文化会館で、地元に住む少数民族コー・ムー族の伝統衣装を仕立てる教室も開設されました。

教室に参加した若い女の子から中年女性まで30名が、教師の案内の言葉と巧みな技を熱心に聞きました。教師に参加した女性の一人であるフォン・ティ・ズンさんは次のように述べました。

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「この教室に参加してから、学生はコー・ムー族の伝統衣装を仕立てる方法を理解できるようになりました。これを通じて、私たちの民族の伝統文化の価値を維持、保存できるようになります。コームー族の次の世代も民族の伝統文化の継承を望んでいます」

コー・ムー族の伝統衣装を仕立てる方法を教える教室

タンウエン県ターフア村人民委員会のクアン・バン・チュオン副委員長は次のように語りました。

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「現在、コームー族のオリジナルの衣装はもう存在せず、若い世代は民族衣装の仕立てのやり方を理解できなくなりました。これを前に、ターフア村人民委員会はタン・ウエン県の人民委員会に対し、コームー族の伝統衣装の仕立て方を教える教室の開設を提案しました。この教室を通じて、学生たちはコームー族の伝統衣装を裁断、縫製する方法を知ってもらえるよう期待しています」

2021年いらい、タンウエン県の関連機関は地元の各少数民族の人々に伝統文化を教える多くの教室を開設しました。これを通じて、各少数民族の人々は伝統文化の維持、保存に関する知識を高めることができるようになります。タンウエン県文化情報課のルオン・テイ・ティ課長は次のように語りました。

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「地元に住む各少数民族の伝統的良き価値を維持、保存するため、私たちは各レベルの政府が関心をよせてもらえるように望んでいます。また、このような教室に参加する学生を奨励するための政策を実施する必要があります。私たちはタンウエン県の人々が団結の精神を活かして、伝統的な良き価値を共に維持、保存することを望んでいます」

現在、タン・ウエン県は県内にあるムオン・チャン村で手織物の生産協同組合を設立したほか、歌舞公演班や伝統文化保存クラブなどを結成しました。これらの活動は地元の文化交流と精神生活の需要に応えるものです。