20日、フィリピンのボラカイ島でASEAN＝東南アジア諸国連合の非公式外相会議を前にファム・ビン・ミン副首相兼外相はフィリピンのペルフェクト・ヤサイ外務大臣と会見しました。席上、双方は合意書の展開や、情報、経験の交換、テロ、ハイテク犯罪、麻薬犯罪、人身売買犯罪などを含む各種犯罪の防止協力を促進し、言い渡された者の引渡し協定を早期締結することで一致しました。ヤサイ大臣は両国の友好関係と人道精神に基づいて、漁民と船舶による違法な操業の解決で協力するというミン副首相兼外相の要請に賛成しました。

また、双方はそれぞれの国と地域の安全保障や利益の確保に関するASEANの中核的な役割と団結を強化することで一致し、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海の平和、安定、安全保障、航行の自由の確保の重要性を訴えました。さらに、海上問題を国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って、平和的措置で解決する必要があると強調しました。

他方、インドネシアのルトノ・マルスディ外務大臣との会見で両者は国防･安全保障分野での協力を促進することで合意した他、テロ防止対策で緊密に連携すると表明しました。マルスディ大臣は2017年のAPECの諸活動の開催でベトナムと緊密に協力し、政治・安全保障、経済、文化分野といった３つの柱を中心に、ASEANの中核的な役割を強化すると強調しました。