11億人が深刻な貧困状態 国連報告書

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(VOVWORLD) - 国連開発計画(UNDP)が17日に発表した報告書によりますと、世界で10億人以上が深刻な貧困状態にあり、そのうち半数以上が子どもであることが明らかになりました。
11億人が深刻な貧困状態 国連報告書 - ảnh 1エチオピア東部のケブリベイヤ難民キャンプにいる女性と子どもたち(写真: AFP/TTXVN)

この報告書は、オックスフォード貧困・人間開発イニシアチブ(OPHI)と共同で発表され、特に戦争中の国々では貧困率が3倍に達しているとしています。2023年は第2次世界大戦以降で最も紛争が多い年となっており、紛争が貧困問題に深刻な影響を与えています。

UNDPとOPHIは、112か国における合計63億人のデータを収集し、10年から毎年「多次元貧困指数(MPI)」を発表しています。この指数は、住居の適切さ、衛生設備の有無、電力の利用状況、調理燃料の入手、栄養状態、就学率などの指標を用いて貧困を評価します。

2024年の状況について、UNDPの主任統計担当者は「11億人が多次元貧困に苦しんでおり、そのうち4億5500万人が紛争の影響を受けている」と述べています。

報告書によりますと、18歳未満の子ども約5億8400万人が極度の貧困状態にあり、これは世界の子どもの27.9%に相当します。対して大人は13.5%です。

また、貧困層全体の83.2%がサハラ以南のアフリカと南アジアに住んでいることも指摘されています。

国別では、最も貧困層が多いのはインドで、人口14億人のうち2億3400万人が該当します。続いて、パキスタン、エチオピア、ナイジェリア、コンゴ民主共和国が続き、これら5か国だけで世界の貧困層の約半数を占めています。(AFP通信)

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