VOV＝ベトナムの声放送局パリ支局の特派員によりますと、フランスの首都パリで開催された2024年のOECD＝経済協力開発機構の閣僚理事会に出席した際に、3日、ブイ・タイン・ソン外務大臣は、日本の上川陽子外務大臣、およびオーストラリアのティム・エアーズ貿易補佐大臣兼製造業補佐大臣と個別会見しました。
 ブイ・タイン・ソン外務大臣（右）と日本の上川陽子外務大臣 |
上川外務大臣との会見で、ソン外務大臣は、両国間の包括的な戦略的パートナーシップを深化させるため、日本がベトナムでの投資と経済協力プロジェクトを引き続き実施するよう提案しました。
一方、上川大臣は、ベトナムが2022年〜2025年期のSEARP＝OECD東南アジア地域プログラムの共同議長としての役割と積極的な貢献を高く評価するとともに、ベトナムの経済開発政策の策定に対するOECDのリソースの活用と同機構に属する各委員会への参加をはじめ、OECDとの協力を推進するためのベトナムの提案や優先事項を支持したと明らかにしました。
双方関係について、上川大臣は、ベトナムにおける職業訓練と人材育成を支援することに同意しました。
 ブイ・タイン・ソン外務大臣とオーストラリアのティム・エアーズ貿易補佐大臣兼製造業補佐大臣との会見の様子 |
オーストラリアのエアーズ貿易補佐大臣兼製造業補佐大臣との会見で、ソン外務大臣は、ベトナム・オーストラリア包括的な戦略的パートナーシップを展開するための行動計画の策定を早期に完了し、経済や貿易、投資、農業、教育訓練、労働、グリーン経済、エネルギー転換、デジタルトランスフォーメーションなどの分野における協力を拡大させることを提案しました。
他方、エアーズ貿易補佐大臣兼製造業補佐大臣はベトナムとOECDとの関係強化を歓迎し、ベトナムとOECDとの協力覚書に基づくプロジェクトの実施、およびベトナムの経済社会開発戦略と政策の研究・実施に対するOECDのリソースの活用に合意しました。