4月1日、グエン・スアン・フック首相は、決定書を発布し、新型コロナウイルス感染症(いわゆるCOVID-19)について全国規模での流行宣言を行いました。この流行宣言以来、政府は、伝染病予防対策法に従って、国家指導員会の設立や、国民の健康申告の義務化、疫病状況のアップデート、感染者の隔離、疫病が流行る地域での消毒・管理・隔離、国際協力の強化などの措置をとっています。    

新型コロナウイルス感染が200カ国以上で広がっており、パンデミックとなっています。ベトナムでは、水際対策や隔離措置などの強固な予防対策が展開されているにもかかわらず、感染者数が日々増えており、コミュニティーで感染が拡大するリスクは高くなっています。そのため、全国規模での流行宣言は、感染者が確認された地方はもちろん、現在感染者がまだいない地方も予防対策をさらに徹底させることを促すことが狙いです。

また、グエン・フー・チョン共産党書記長・国家主席は国内外に住んでいる全国の国民や人民軍の兵士に対し、心を一つにして党と政府が打ち出した政策や主張を断固として実施するようと呼びかけました。

さらに、4月1日0時から、15日間に全国規模で「社会的距離」確保を実施することになりました。これによりますと、全ての市民は不要不急の外出を控え、人と接触する際は2メートル以上の距離を置き、公共の場で2人以上が集まらないということです。

社会的距離の確保は法律に合致した措置で、国民の命、健康を守ることが狙いです。社会的距離の確保とは疫病の感染拡大を防ぐため、 接触間隔を保つということです。これは社会封鎖ではありません。

医療設備、輸出商品、必需品を中心とする品々の生産や流通が維持され、海路と陸路での輸出活動は普段通り行われています。必需品や薬品などの店舗以外、すべての店が休止しています。

社会的距離の確保は、国民の生活と企業の活動に影響を与えているにもかかわらず、国民の命と健康を第一にするもので、国民の支持を得ています。そのため、社会的距離の確保は新型コロナウイルスとの闘いの成功につながっていると期待されています。