これらの行事を通じて、ハノイ解放の歴史的意義を再確認するとともに、ベトナム民族の団結と平和への願いを表明し、首都と国家の新たな発展の礎となった節目を祝うものです。
10月10日には、ベトナム共産党中央執行委員会をはじめとする政府機関とハノイ市の共催による国家レベルの記念式典が厳かに執り行われました。
トー・ラム党書記長・国家主席 |
式典に出席したトー・ラム党書記長・国家主席は、「1000年の歴史を持つハノイは、歴史を通じてベトナム民族の平和と人道の精神を体現してきた」と強調しました。さらに、今後のハノイの発展について次のように語りました。
(テープ)
「ハノイを国家の政治・行政の中枢にふさわしい首都として発展させるため、あらゆる資源を効果的に活用していきます。経済、文化、教育、科学技術の中心地として、また環境に配慮したスマートシティとして、独自の個性を持ちながら持続可能な発展を遂げ、ホン川デルタ地域や北部経済圏、そして国全体の発展を牽引する都市を目指します。『文化的・文明的・現代的』なハノイとして、世界の先進国の首都と肩を並べる国際都市への成長を実現します」
この記念行事に先立ち、「新時代のハノイ:グローバル都市への展望」と題する全国学術会議も開催されました。専門家らは2030年に向けて、ハノイがホン川デルタ地域および国全体の成長の核となる可能性を指摘しました。
また、ハノイ市人民委員会主催の「平和のための文化祭」では、8000人規模のパレードや伝統芸能の披露を通じて、首都の豊かな文化が紹介されました。特に、1954年の解放軍入城を再現したパフォーマンスは、市民や観光客に感動的な歴史の一場面を提供しました。
このほか、「優秀市民」表彰式や各種文化・スポーツイベント、街路美化コンテストなど、多彩な催しが市内各所で開催されました。