１３日、ハノイで、１９日間にわたって開催されていた第15期国会第8回会議は第 1 回会期を終了しました。１０月２１日から開催された１期目の会議では、人事の選出、閣僚による質疑応答、社会経済の討論、２０２５年度の社会経済開発決議の採択などが行われました。

会議のハイライト

第15期国会第8回会議は初日の１０月２１日に、国家主席の選出を済ませました。国会議員440人が全会一致でルオン・クオン氏を2021年～2026年任期の国家主席に選出しました。

国家主席の選出、および、トー・ラム党書記長とチャン・タイン・マン国会議長の演説が行われた後、国会議員、国会の機関において、会議の活発な雰囲気が広がっていきました。

ホーチミン市選出のチャン・ホアン・ガン国会議員は次のように述べています。

（テープ）

「トー・ラム党書記長は、私を含む国会議員にポジティブなエネルギーを発散してくれました。マン国会議長からも、国会が政府とともに歩む用意があるという見解と精神を示しました。国会常務委員会と国会の各委員会は日夜を問わず今国会の議事日程を予定通り完了させるように頑張っています」

今回の会議は、マクロ経済の安定化、貿易収支バランスの確保、インフレの抑制、必需品価格の管理、金融市場の改善、経営生産の回復、雇用創出、体制に関わるボトルネックの解消に向けた方策を集中的に討議しました。また、2025年度の社会経済開発計画、および2025年度の国家予算案に関する決議を採択したほか、南北高速鉄道プロジェクト投資案を議論しました。

実質的な質疑応答セッション

第15期国会第8回会議の第 1 回会期では、政府閣僚に対する質疑応答が2日間にわたって行われました。今回のセッションでは、国家銀行総裁、保健大臣、情報通信大臣の3人への質疑が行われました。136名の国会議員が質問を行い、18名が討論に参加する活発な議論が展開されました。

チャン・タイン・マン国会議長によりますと、今回の質疑応答では、国民や議員から寄せられた課題について、具体的かつ的確な議論が展開されたとのことです。

（テープ）

「国会議員からは、政府や各省庁に対して迅速な対応を求める声が数多く上がり、率直な問題提起がなされました。これに対し、各大臣や部門長は高い責任感を持って対応し、困難な問題にも真摯に向き合い、明確な説明を行いました。また、今後の課題に対する具体的な解決策も示されました。国会常務委員会としては、今回の国会会議の閉会に合わせて決議案を提出できるよう、関係機関に準備を指示いたします」

第15期国会第8回会議の第 1 回会期の結果は、国会が政府とともに歩み、さまざまな困難、試練を乗り越え、2025年度と向こう数年間の社会経済開発の目標達成に取り組む決意を示しています。