この機に、ルオン・クオン国家主席がペルーの首都リマで開催されるAPEC=アジア太平洋経済協力会議のハイレベルウィーク2024に参加する予定です。この訪問はベトナムとチリ、およびペルーとの政治的信頼と伝統的友好関係の強化に寄与するとともに、世界各国に対し、ベトナムの新しい発展段階への願いを伝えるものでもあります。これはルオン・クオン氏がベトナム国家主席として就任して以来初めての外遊であり、2国間と多国間関係において特別な意義があります。
ラテンアメリカ諸国との関係強化
ベトナム国家主席がチリを訪問するのは15年ぶりのことです。この15年間、ベトナムとチリとの関係が貿易を始め、多くの分野において前向きに発展してきました。この10年以上、両国間の取引総額は4倍となり、2023年に15億ドルに達しました。現在、チリはラテンアメリカにおけるベトナムの主要パートナーの一つであり、ベトナムと自由貿易協定を結んだ最初のラテンアメリカの国でもあります。これにより、今回の訪問は、両国関係に「新たな活力」をもたらすものとなることが期待されています。
ペルーにとって、ベトナムの国家主席が同国を訪問するのは今回が初めてです。両国が外交関係樹立30周年を記念する今年に行われるこの訪問は、両国関係の効果向上に寄与し、その関係を新しい発展段階に押し上げるものとなることが期待されています。
現在、ペルーはラテンアメリカでベトナムからの直接投資額を最も多く受けている国であり、ラテンアメリカにおけるベトナムの6番目の貿易相手国でもあります。一方、ベトナムはASEAN=東南アジア諸国連合におけるペルーの最大の貿易相手国です。 2023 年における両国間の取引総額は 5 億ドルに達し、年初7 か月間で 、その取引額は3 億ドルにのぼりました。
ベトナムが前進する紀元に関するメッセージ伝える
この機に、ルオン・クオン国家主席がペルーの首都リマで開催されるAPECのハイレベル・ウィーク2024に参加します。これはルオンクオン国家主席がAPECの多くの指導者と会見を行うチャンスであり、ベトナムとAPEC加盟諸国との関係強化に貢献します。
ルオンクオン国家主席がAPECハイレベルウィーク2024に参加することは世界経済の連結の強化、地域の成長に新たなモチベーションを作り出すことなど、地域および国際問題の解決に対するベトナムの積極的な貢献と責任を引き続き確認するものとなります。
APECの今年のテーマは『エンパワーメント、包摂、成長』で、その中で、貿易と投資、イノベーションとデジタル化、および持続可能な成長という3つの優先課題を掲げています。
APECの優先課題はベトナムの 発展方向に合致しています。これにより、ベトナムは電子取引、女性のエンパワーメント、気候変動や非常事態への対応、持続的かつ包摂的な成長、中小企業への支援などの分野において、APEC加盟諸国と協力できるようになります。
今回のAPEC首脳会議で、ルオン・クオン国家主席はベトナムの今後の発展と国際社会への統合に関する方針を伝えるとともに、APEC加盟諸国に対し、ベトナムが2045年をめどに高所得国になるという目標の実現を支援するよう呼びかけます。
ルオン・クオン国家主席がAPECのハイレベルウィーク2024に参加するとともに、チリとペルーを公式訪問することはベトナムの終始一貫した外交政策を実施する重要な一歩であり、ベトナムとチリとの包括的パートナーシップ、およびベトナムとペルーとの多面的パートナーシップを新しい発展段階に押し上げることに新たなモチベーションを作り出すものとなることでしょう。