7月9日午前、チン首相夫妻(右)は、ハノイ市内のノイバイ国際空港に到着しました(写真: VGP/Nhật Bắc)

ベトナムのファム・ミン・チン首相夫妻と代表団は、去る7月4日から7日までの日程でブラジルで開催されたBRICS拡大首脳会議に出席するとともに、ブラジル実務訪問を行いました。

チン首相による今回の実務訪問は多大な成果を上げ、国際連帯と多国間主義を促進し、パートナーとの関係において多くの新たな協力の方向性を開いてきたとされています。さらに、この実務訪問は、新たな状況における積極的かつ主体的な国際統合に関する政治局決議59号の効率履行にも貢献してきたということです。
ベトナムがBRICS首脳会議にパートナー国として参加したのは今回が初めてです。BRICSは、新興経済国間の多国間協力メカニズムであり、経済的・政治的にますます大きな影響力を持つようになっています。
多国間協力強化への強いメッセージ
チン首相は、BRICS加盟国、パートナー国、招待国、国際組織などの35名の指導者、代表者とともにBRICS拡大首脳会議に出席し、多国間協力の強化に関する強いメッセージを発信しており、グローバルガバナンスシステムにおける開発途上国の役割を強調しました。
経済・金融、人工知能、環境、気候変動、グローバルヘルスなどのあらゆる討議セッションにおいて、チン首相は開発途上国の関心事と利益に合致する多くの適切な提案を行ったほか、各国がグローバル、全人民、包括的、包摂的なアプローチで課題に対処するために、連帯を堅持し、協力と対話を強化し続ける必要があると訴えました。
「共に歩み、共に到達し、共に働き、共に享受し、共に勝利する」という考えのもと、チン首相は、国際金融メカニズムの改革、南南経済連携の促進、持続可能な開発のための技術と人工知能の応用、開発途上国向けのファイナンスや、技術、医療への公平なアクセス確保など、世界共通の関心に見合った具体的な提案を行いました。
（テープ）
「団結・統一しながら、連携し合って行動することによってのみ、次世代に健康な地球、清潔な生態系、繁栄した世界をもたらし、人類が幸福を享受することができます。ベトナムは、BRICSおよび各国とともに、カーボンニュートラル目標の達成に努力しており、環境、気候変動対策、医療に関するグローバル協力メカニズムにおいて積極的かつ効果的に貢献する用意があります」
各国と国際組織の指導者は、ベトナムの提案を高く評価し、国際社会の課題に対処するための連帯、協力、対話への貢献におけるベトナムの主体性と責任を強調しました。
複数の新たな協力方向を開拓
今回の実務訪問期間中、チン首相は、BRICS加盟国およびパートナー国、開発途上国、主要国際機関の指導者たちとの面会を行いました。これにより、ベトナムとパートナーとの間に多くの新たな協力方向が開かれ、市場の多様化が促進され、ベトナムが「飛躍の時代」における国家開発目標のために国際資源を最大限に活用しようとしている中で、潜在的な市場への輸出が強化されました。
チン首相のBRICS拡大首脳会議への出席とブラジル実務訪問の枠内で、約40の効率的で実質的な活動が行われたことは、3つの重要なメッセージを裏付けました。それは、ベトナムが平和と安定、協力と発展のメッセージ、そして新たな時代におけるベトナムの発展への決意と願いを改めて確認する機会であること。また、ベトナムが開発途上国の声と役割を高め、国連憲章と国際法を尊重する精神で、包摂的で包括的な国際連帯と多国間主義を促進する機会であること。特に、世界における多くの変動が推移している状況において、BRICSを含む多国間メカニズムへのベトナムの積極的な参加と貢献は、国家開発のための国際的な資源と有利な条件を最大限に活用し、国家の総合的な力を多様化し、強化し、新たな状況における国際統合に関する政治局決議59号を効率的かつ実質的に履行するのに役立つでしょう。