北西部山間部ソンラ省は、地元の主力農産物の輸出を推進するために、製品の質向上、登録生産園地番号の付与、VietGAP＝ベトナム安全農産物生産基準、GlobalGap＝適正農業規範の国際的な基準に見合った生産農園の形成に注力しています。輸出用農産物にとって登録生産園地番号の付与は義務付けられたものだけでなく、農民の思考、生産活動に前向きな影響を与えています。
イエンチヤウ県トウナン村に住むグエン・ティエン・ホイさん一家は、3ヘクタールのマンゴー園を所有しています。その中での2ヘクタールはVietGAP基準を満たしています。ホイさんは次のように語っています。
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「我が家には3ヘクタール余りの果樹園があります。毎年、マンゴーのみの収穫量は35トンないし50トンにのぼります。その内の約30トンは輸出向けのものです。近年、マンゴーに登録生産園地番号を表示したことにより、輸出は以前より順調です」
イエンチヤウ県には約1万1300ヘクタールの果樹園がありますが、その中の770ヘクタール余りはVietGAP基準を満たしています。そのほか、1140ヘクタールの各種果物の農地に67の登録生産園地番号を付与しています。地元では、日々多くの作付面積でハイテクを活用したり、登録生産園地番号が付与されています。これらのことは、輸出活動の円滑化に役立っています。
トウナン村クエットタム果物生産協同組合のズオン・ミン・ハー会長は次のように明らかにしました。
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「登録生産園地番号を付与することにより、管理は容易になります。また、VietGAP基準に沿った栽培は農民にとってより簡単になります。それに、果物の品質も高まります」
登録生産園地番号の付与は、原産地表示だけでなく、生産工程の厳格な管理、消費者の信頼醸成に繋がるとされています。従って、農民たちは、連携して、大規模な生産農園を形成し、製品の品質向上、ブランディングに注力し、輸入先の要求に応え、消費市場を拡大することができます。
チエンハック安全農業協同組合のハー・バン・ソン会長は次のように明らかにしました。
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「登録生産園地番号を付与されてから、農民たちは、手入れや、肥料、農薬などに関する生産農園の規定を遵守しており、消費市場の要求に十分に応えるようになりました」
統計によりますと、現在、ソンラ省では、4600ヘクタールの作付面積はすでに登録生産園地番号が付与されています。その内、リュウガン、マンゴー、バナナ、スモモ、ドラゴンフルーツなどの輸出向け栽培地は281の登録生産園地番号を持っています。このことは、同省の農産物が２１カ国･地域に輸出されるのに、法的枠組みを作り出しています。
ソンラ省栽培・植物保護支局のズオン・ザ・ディン支局長は次のように明らかにしました。
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「ベトナムの農業と経済が広範な国際統合を促進し、農業製品は輸出向けの主力製品になっている現在、登録生産園地番号の付与は、農業生産にとって極めて重要な意義があります」
地元の作付面積全体と比べると、登録生産園地番号が付与された4600ヘクタールの作付面積では、いまだ十分でなく、全省の果樹作付面積の5.5％にしかなりません。しかし、登録生産園地番号の付与により、従来の農法が徐々変化し、農民たちが生産工程において先進的な科学技術を主体的に適用し、品質が向上するようになっています。
マイソン県チエンムン村のドアンケット協同組合のグエン・ディン・トアン会長は次のように明らかにしました。
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「私たちはVietGAP基準に従って、使用禁止農薬、除草剤を絶対に使っていません。その代わりに、バイオ製品のみを使用しています」
ソンラ省における登録生産園地番号の付与は、農業生産でのデジタルトランスフォーメーション、生産性向上、労働力の減少に貢献してきました。特に、これは農業生産の付加価値向上、農産物の輸出拡大をもくろんでいます。