西北部山岳地帯ソンラ省は、この10年余りにわたって、農業・農民・農村・農業経済に関する第10期党中央執行委員会第7回会議の決議26号を実施し、多大な成果を収めてきました。多くの農民は貧困生活から逃れ、農業経済開発をとげ、富を築いています。彼らは、西北部山岳地帯の億万長者と呼ばれています。
8万4000 ヘクタールの果樹園を有するソンラは、北部で一番目、国内で 2 番目の大きな果樹園を持つ地域になっている。 |
イエンチャウ県フィエンコアイ村ボンカム集落に住む少数民族シンムン族のビ・バン・ビエットさんは、谷川から約1km離れた所にあるスモモ、マンゴー、リュウガンなどの果樹園に至る自動散水システムを整備しています。
ビエットさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「以前、我が家はこの土地で経済的価値の低いトウモロコシ、キャッサバを主に栽培していましたが、現在、スモモなどの果物の栽培に転向してから、収入は以前よりだいぶ高くなっていますよ」
ビエットさん一家のほか、殆どの農家は、以前、トウモロコシやキャッサバなどを栽培していましたが、庭植えの数少ない果樹がありました。そのため、農家の生活はいつも困難な状態にありました。村の行政当局は住民の生活を改善するために、果樹栽培をするよう住民に働きかけたということです。
ズオンさんのリュウガン農園 |
一方、ソンマ県ナギウ村チャイゾン集落の億万長者の若者ファム・バン・ズオンさんは、元々農民でしたが、村の植物転向運動に応えて、傾斜地にリュウガンを栽培することにしました。それだけでなく、彼は、リュウガンを通常よりも早く熟成させる方法を導入しています。
ズオンさんは次のように語りました。
(テープ)
「リュウガンを通常よりも早く熟成させるために、私は、2度にわたって南部にあるリュウガン農園に行って、その方法を習得しました。リュウガンの木の手入れ、枝の剪定などの手順とやり方を守らなければなりません」
現在、ズオンさんは、13ヘクタールのリュウガン園にを通常よりも早く熟成させる技術を応用しています。今年のリュウガンの収穫期には、1kgにあたり3万~4万ドン、約183~244円の価格で販売され、その収益は数10億ドン、610万円程度に上っています。
ズオンさんはさらに次のように明らかにしました。
(テープ)
「通常よりも早く熟成させる技術を導入したリュウガンの木は、実がなってから、水が足りないと、果実は大きく成長しませんので、いつも水をやらなければなりません。また、普通のリュウガンと比べ、花が実になるまでの手入れも時間が掛かりますよ」
他方、ソンラ省人民委員会のグエン・タン・コン副委員長によりますと、現在、約3割の農民は、果樹の栽培で生計を立てています。その中で、多くの家庭は、年収2億ドン以上、122万円ほどを得ています。数10億ドンの収益を得る家庭も珍しくはありません。
コン副委員長は次のように語っています。
(テープ)
「果樹栽培のお陰で、多くの農家は、高い収益を得ています。このことは、現地の貧困解消、村人の生活改善、企業と生産協同組合の開発に貢献しています」
2022年に、ソンラ省では2万8300の世帯が生産活動において様々な成果を収めています。それだけでなく、これらの世帯は1万2000人の雇用を創出し、貧しい家庭が自立できるよう生産のための資本、種子、知見などを提供しています。