バナナの栽培に励むソンラ省ムオンラ県の住民

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(VOVWORLD) -活発で創造力溢れる農民たちのお陰で、最近、ムオンラ県で栽培されたバナナは新しい市場に輸出されるようになったほか、バナナの幹から多くの新しい製品が作られました。
バナナの栽培に励むソンラ省ムオンラ県の住民 - ảnh 1

長年にわたり、バナナの木は北部山間部ソンラ省ムオンラ県の住民と密接な関係があり、農民に安定した収入をもたらしています。

活発で創造力溢れる農民たちのお陰で、最近、ムオンラ県で栽培されたバナナは新しい市場に輸出されるようになったほか、バナナの幹から多くの新しい製品が作られました。

ムオンブ村クップ集落に住むロ・バン・ディンさん一家は、3ヘクタールにおよぶバナナ畑を所有しています。ディンさんによりますと、バナナの木は育てやすいし、どんな土壌と地形でも成長するそうです。また、バナナの木の栽培では、特に病気の心配はなく、初期投資も少なくて済み、安定した収入をもたらしています。

ディンさんは次のように語りました。

(テープ)

「キャッサバ、トウモロコシと比べ、バナナの栽培による収入はずっと多いですよ。バナナ1キロに当たりの値段は高い時には7000~8000ドンにのぼりますが、普通は2000~3000ドンで販売します。毎月、少なくとも50~60kg、多い時には100kgのバナナを販売していますよ。バナナの収益は、月平均600万~700万ドンに達しています」

ムオンブ村のマインコイ農業協同組合は、地元で栽培されるバナナを買い付け、市場に出荷させます。これにより、農民たちはバナナの販売先について心配もなくなります。マインコイ農業協同組合の組合員であるファム・ティ・トウイさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「3日ごとに、私たちは、ゲアン省、ハティン省などの市場に15トンのバナナを出荷します。毎月の旧暦15日には20トンあまりのバナナを出荷しますよ。協同組合は、欧州連合市場にバナナを試験的に輸出したばかりです」

ムオンラ県の住民たちは、バナナの実を収穫するだけでなく、バナナの葉、花、幹を販売することでも収入を得ています。バナナの葉は、その葉で包み茹でた食べ物の生産工場に販売されます。また、バナナの花は、レストランや家庭に販売され無農薬野菜として消費者に愛用されています。そして、バナナの幹は豚などのエサとして用いられます。

バナナの栽培に励むソンラ省ムオンラ県の住民 - ảnh 2バナナの幹で繊維を生産する機械

特に、最近、地元の企業がバナナの幹から作る繊維の生産に投資を行ったことは、この植物の新たな活用法をもたらしました。

ムオンブ村の企業の代表者カ・バン・ムアさんは、「地元には豊富に原材料があり、我が家はバナナの幹で繊維を生産する機械を購入し、労働者を雇っている。そして、農民たちのバナナの幹を買って繊維を生産している」と明らかにしました。

ムアさんは次のように語りました。

(テープ)

「バナナの繊維はハノイ、ラオカイ省にある卸売業者に販売されます。タイプ1の繊維は、1キロ当たり18万ドン、 タイプ2の繊維は1キロ当たり12万5千ドンの値段で販売されます。先月、私たちは1.5トンの繊維を販売し、1億9千万ドンの収益を得ましたよ。近日中に、私たちは、インドで繊維のサンプルを紹介する予定です。パートナーの要求に応えられた場合は、さらに50台の繊維製造機械を購入する予定です」

現在、ムオンラ県にある1300ヘクタールのバナナ畑はムオンブ村、ムオンチュム村、チエンサン村、タブ村、チエンラオ村、およびイットオン町に集中しており、毎年、約1万トンのバナナが収穫されています。

ムオンラ県人民委員会のグエン・バン・タム副委員長によりますと、現在、ムオンラ県はバナナの輸出を目指して、ソンラ省植物栽培保護支局と連携して、バナナ生産園地の登録を進めています。同時に、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準に沿って有機バナナの栽培、ムオンラ県のバナナのブランドの構築とPRに集中します。このことは、バナナの国内販売、輸出、農家の収入向上に貢献するとされています。

タム副委員長は次のように語っています。

(テープ)

「バナナの実が生産基準を満たした場合、EU市場と幾つかの国に輸出されます。バナナの幹で生産された繊維はアフリカ、インドの市場で好まれています。今後は、輸出活動を推進し、バナナの栽培面積を2000∼2500ヘクタールに拡張する方針です」

バナナ製品の需要が喚起されたため、ムオンラ県のバナナの木は不毛な土地を緑化し続けています。そのお陰で、農民たちは安定した収入を得、地元で富を築くようになるでしょう。

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