リクエスト音楽
リクエスト音楽、リクエスト音楽の時間がやって参りました。
お元気ですか、皆さん、トゥハーです。
この間、リスナーの皆さんからいろいろなお手紙を頂きました。その中で、千葉県、四街道市のタケウチ ヒロノリさんからは「ベトナムの民謡メロディーとベトナム語の響きとはよく合っていて、とても好きです。」とのお便りがありました。
また東京都、西東京市のスガイ カズヒロさんからは「ベトナムの民謡は「哀愁を帯びた曲が多く気分が癒されました。これからも美しい音楽を期待しています」と書いてくださいました。
リスナーの皆さん、お便り、どうもありがとうございました。
今日のこの時間はベトナムのベテラン女性歌手フォンロアンの歌声を通じて、ベトナム中部の民謡をお届けします。
女性歌手フォンロアンさんは1938年に中部クァンチ省に生まれました。彼女の幼い頃の思い出は美しい故都フエを流れる川に繋がり、歌手になるという夢を追いかけました。
ではそんなフォンロアンの歌声で「故郷の川の言葉」(Nho con song que huong)をどうぞ。
「私は故郷の川の名を思う
川は愛の約束の言葉を運ぶ
小さな川だが川の愛は限りない
私は故郷の川の名を思う
夜更けに星の光が川面に輝く」
フォンロアンはベトナムが南北に分断されていた戦争中の分割線上にあるビンリン省のラジオ局のアナウンサーとなりました、その後、南ベトナム解放軍隊の歌舞劇団の歌手になりました。1960年代にハノイ音楽院の声楽科を優秀な成績で卒業した後、キューバで開催された世界青年友好祭典で故郷の民謡を歌い、金メダルを獲得しました。
女性歌手フォンロアンは武器と食糧を輸送するチョンソン山脈にあるホーチミンルートの前線でも歌い、多くの兵士たちや傷病兵の心を捉えました。彼女は「戦争中、チョンソン山脈の戦場で歌うことが多かった。ある日、角膜に傷を負った傷病軍人が私の歌を聴いて、涙を流した。彼の涙には血が混じっていた。それを見た私も歌いながら泣いてしまった。ベトナムの兵士たちよ、彼らは国の独立のため、身を捧げた。」と話してくれました。
では次に「中部ハーティン省の人々の一言」(Mot khuc tam tinh cua nguoi Ha Tinh)をお聞きいただきましょう。
「どこに行っても、ハーティン省を思う
ホンリン山やラ山、広い海や白い塩畑を思う
故郷への愛は深い、海は森を思う
平野の中真んに立って、さわやかな風が吹いてくる
戦場への数多くの道、敵軍の爆弾はハーティン省の人々の意志に負けだ」
今年、78歳になった女性歌手フォンロアンは戦争時中いい思い出を懐かしんでいます。彼女は「戦争は終わったが、戦争のありさま、勇敢な兵士の姿は私の心の中に永遠に生き続けるでしょう」と言いました。
ではおしまいに故郷の代表的な美しい姿の一つを描いた民謡「トンボ」(Ly tieu khuc)をお送りします。
「トンボはクモの巣に掛かってしまった
人は愛したら、一生、愛してくれてね」
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナムの女性歌手フォンロアンの歌声をご紹介しました。それでは今日のリクエスト音楽はこれで終わります。来週のこの時間をお楽しみにごきげんよう。