ダクラク省 有力者・人格者を民族大団結に活用

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(VOVWORLD) - ベトナム中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省の人口は約210万人で、その4割近くが少数民族です。近年、ダクラク省は、少数民族の人々に国の政策・法律の順守や社会経済開発への貢献、伝統文化の維持と開発を働きかけるために、少数民族のコミュニティの有力者・人格者を活用しています。
ダクラク省 有力者・人格者を民族大団結に活用 - ảnh 1若者に伝統習慣を説明している村長

ダクラク省ブオンドン県クロンナ村チーア集落の村長マー・アンさんは今年、年齢は70歳を超えていますが、まだご健在で、地元の諸活動に積極的に参加しています。マー・アンさんはクロンナ村人民委員会の元副委員長で、2004年に定年退職した後、チーアン集落の住民の信頼を受け、集落の村長に選ばれました。当時、反政府組織「フルロ」が活動を活発化したため、テイグエン地方の治安が悪化していました。こうした事態を前に、マー・アンさんは集落の家々を回って繰り返し説明をし、反政府組織「フルロ」の陰謀と素顔を住民に理解させました。これにより、チーア集落の住民は「フルロ」の誘惑から離れ、違法越境や治安破壊のためのデモに参加した人は一人もいませんでした。マーアンさんは次のように語りました。

(テープ)

「私は反政府組織の誘惑に駆られないよう住民に働きかけました。いつも、党と国家の政策と法律に従うよう説得しました。党と国家の路線は住民の生活にとってよいものですから」

一方、ダクラク省ラク県ボンクラン村の村長イ・トゥオン・クマンさんも今年80歳近くですが、コミュニティのつながり強化に取り組んでいます。50年以上ベトナム共産党の党員であるクマンさんは常に、地元の社会経済開発事業の先頭に立っており、地元の住民の模範となっています。クマンさんは、近年、国の特別な配慮により、テイグエン地方は大きく変貌しており、住民の生活も徐々に改善されているとし、次のように語りました。

(テープ)  

「近年、党と国家は、少数民族の物心両面での生活に特別な関心を払ってくれています。現在、少数民族は皆、電気を使い、無料で診断・治療を受けられるようになりました」

他方、ダクラク省ブオンマートート市アコル・ドホン村の村長イ・ヌエル・ニエさんは、自らの影響力を活用して村の治安維持や村人同士の対立の解消などのほか、観光開発と伝統文化の保存・開発を両立させて村人の収入増加に貢献しています。ニエさんの話です。

(テープ)

「伝統文化の保存と開発は村人の収入増加につながっています。少数民族の伝統文化は国内外の観光客を引き付けているからです。伝統文化の保存と開発により、観光も発展し、村人の収入源となっています。その収入によって子どもの学習への投資も強化することができます」

ダクラク省はこれからも、コミュニティの有力者・人格者を活用するというモデルの成果を活かし、地元の社会経済開発と民族大団結、および住民の生活改善を進める方針です。

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