タインホア省の沿岸警備隊は、IUU漁業対策を目指し、常時それぞれの漁民の家庭、漁船を訪れて、IUU漁業をしないよう働きかけたり、漁船の安全、通信設備の状況や、漁網などを検査したり、漁船主に違法漁獲をしないという 誓約書のサインを求めたりしています。ホアンチュオン国境警備局のレ・バン・フォン大尉は次のように語っています。
(テープ)
「私たちは、漁民や漁船主に対し、IUU漁業や、不法漁獲に関する規定をよく宣伝しました。当初、多くの人は、これらの規定の内容を十分に理解しませんでしたが、私たちの宣伝、説得を受けた後、おおよそを理解するようになり、外国の海域での漁獲、または、電気刺激や爆発物などによる漁獲をしなくなっています」
現在、タインホア省には、1166隻の遠洋漁船を含む約6500隻の漁船があります。関連機関は、国家漁業データシステムに２７５１隻の漁船のデータを入力した他、１１２５隻の遠洋漁船の監視設備を設置しています。ホアンホア県ホアンチュオン村に住む漁民のひとりレ・バン・フンは次のように述べています。
(テープ)
「国境警備隊の宣伝を受け、また、国の規定を遵守して、私たちは、ゲアン省からダナン市に至るまでの海域でのみ漁獲を行っています」
ホアンチュオン国境警備局のチャン・バン・ホアン中佐によりますと、国境警備隊は、海上パトロールの傍ら、地元の行政当局や、漁港管理委員会と連携し、IUU漁業防止のため、共同パトロールを行い、違法漁獲ケースを処分します。
ホアン中佐は次のように語っています。 (テープ)
「私たちは、漁民、漁船主に常に宣伝したため、最近、違法漁獲のケースは発生していません。沿岸警備隊は、漁港での検察を厳格に行ったり、地元の行政当局と連携して、宣伝啓蒙を強化するとともに、手続きを十分に済ませていない漁船に対しては出港を禁じます」
これらの取り組みは、漁民による不法な漁獲の削減に貢献してきました。ギーソン町ハイタン区人民委員会のド・スアン・チュン委員長は次のように語っています。
(テープ)
「近年、国境警備隊、漁港管理委員会は、地元の行政当局と連携して、漁民、船長、漁船主のもとを訪れて、違法漁獲をしないという確約の徹底的遂行を働きかけてきました。現在、ハイタン区にある大多数の漁船主は、違法・無報告・無規制漁業を行わないと約束しています」
２０２３年初頭から現在まで、タインホア省の沿岸警備隊は地元の行政当局や関連機関と連携して、数百回にわたり、IUU=違法・無報告・無規制漁業防止対策を宣伝したり、遠洋漁船の検査を行ってきました。これらの取り組みは、漁民の認識を高めるとともに、ベトナムの水産物に対するECのイエローカードの適用を徐々に解除することに役立つとされています。