干し柿生産のスタートアップで成功したトオンさん

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(VOVWORLD) -北部ランソン省バンラン県ナサム町に住むブオン・ティ・トオンさんは、地元の特産品である「バンクエン(Vanh khuyen)」という柿の付加価値を高めるために、日本式の天日干し柿の生産で起業し、一定の成功を収めました。
干し柿生産のスタートアップで成功したトオンさん - ảnh 1トオンさん

トオンさんの話によりますと、長年にわたり、柿が収穫の季節ごとに値下がりすることが多くなったのを見て、柿の付加価値を高めることにしました。トオンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「我が故郷の柿は、年間およそ8トンの収穫量に達しています。しかし、豊作なのに、柿を売っても利益の出ない状況が長年続いていました。柿の栽培をやめる人も少なくありませんでした。ですから、私は、柿の付加価値を高めたいと思って、日本式の天日干し柿の生産に着手することにしたのです」

トオンさんによりますと、当初、干し柿の作り方を探すのに、困難に直面したり、季節の変わり目に、数百キログラムの柿を捨てざるを得なかったこともありました。それから、彼女は、中部ダラット市と日本の干し柿作りのノウハウを学ぼうと決意を固めました。

大規模な生産と安定した供給源を確保するため、彼女は農業協同組合を設立しました。現在、この協同組合は、柿の栽培に従事している10世帯の製品を買い付け、数十人の労働者に仕事を斡旋しており、干し柿のほか、生鮮の柿を販売しています。

干し柿生産のスタートアップで成功したトオンさん - ảnh 2

柿の栽培業者の一人は次のように語っています。

(テープ)

「我が家はおよそ600本の柿の木を栽培しています。毎年、収穫量は約15トンに達しています。協同組合は、すべての柿を買い付けてくれるので、売り先への営業の必要がありません」

干し柿と地元のユニークな文化をPRするため、トオンさんは、ランソン省にある12箇所の史跡に関する情報が掲載された小さな袋に干し柿を一個ずつ入れます。そのほか、彼女は、電子商取引や、ソーシャルネットワークなどを通じて、干し柿の写真とその情報を掲載しています。彼女は、干し柿の輸出に挑戦できるように取り組んでいます。

トオンさんは次のように語っています。

(テープ)

「近い将来、故郷の特産品を輸出したいです。これは、特産品の保存と付加価値の向上に貢献するからです。現在、干し柿は主に北部の各地で消費されています。今年中、全国各地に出荷し、そして来年の2025年には、中国、タイなどの隣国へ輸出する予定です」

トオンさんが干し柿の生産をはじめてから1年が経ちました。干し柿は、1キロ当たり30万ドン、およそ1万8000円の価格で販売されています。売れ行きが好調だったので、2023年の売上高はおよそ15億ドン、約900万円に上りました。このような一定の成功を収めたトオンさんは、地元の特産品の付加価値の向上に貢献するだけでなく、故郷の特産品の生産でスタートアップをしようと思っている多くの女性の手本になっているようです。

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