ビンズオン省

ビンズオン省の北部に位置するベンカット市の総面積は234平方キロメートルで、人口は 36万4千人を擁し、8つの村から構成されています。町になってから10年後、ベンカット町は文明、かつ近代的な都市になり、経済がダイナミックに発展し、地元の人々の生活が絶え間なく改善されてきました。これは、ベンカット町が昨年5月に、ビンズオン省管轄の5番目の都市となる条件を整えるための重要な基盤となりました。ベンカット市の設立は、投資の誘致、技術的および社会的インフラの改善、人々の生活水準の向上に多くの潜在力と利点をもたらしています。ベンカット市人民委員会のグエン・チョン・アン委員長は次のように語りました。

（テープ）

「ベンカット市に格上げされてから、私たちは交通インフラ、および文化、社会の開発に投資を集中的に行ってきました。これと同時に、ビンズオン省に対し、ベンカット市における重点的投資プロジェクトを早期に実施するよう提案しました」

ベンカット市はビンズオン省の中心部に位置し、トゥ・ザウ・モット市、タン・ウエン市、バク・タン・ウエン県、バウ・バン県、ザウ・ティエン県と結んでいます。ビンズオン省は2030年までベンカットを工業およびサービス都市に、2040年まで、工業・サービス都市と交通ハブの機能を備えた都市にする目標を掲げています。

これに従って、ビンズオン省にはトゥ・ザウ・モット、トゥアン・アン、ジー・アン、タン・ウエン、ベン・カットの5つの都市があるようになります。これにより、ビンズオン省は国内で5つの都市を擁する初めてで、唯一の地方となりました。そのほか、2021年に、ビンズオン省は、世界でスマートシティ開発戦略を持つ共同体のトップランクに選ばれたベトナム唯一の地方でもあります。これは地元の多くの人々の喜びであり誇りでもあります。トゥ・ザウ・モット市フー・クオン区に住むトゥ・フィン・アイン・トゥアンさんは次のように語りました。

（テープ）

「近年、インフラ整備、サービス、教育などの分野への投資により、ビンズオン省が大きく移り変わっています。また、これを通じて、多くの雇用が創出され、地元の住民の生活も改善されてきました」

統計総局によりますと、ビンズオン省の総面積は2700平方キロメートル、人口は280万人（2023年）、一人当たりの月収は829万ベトナムドンで、国内で一人当たりの所得が最も高い地方です。ビンズオン省は、2021年～2030年までの年平均経済成長率は10％を超え、住民1人当たり域内総生産(GRDP)が1万5700ドル以上とする目標を掲げています。

開発計画によりますと、ビンズオン省は2030年まで、この地域が工業、サービスのダイナミックで包括的な開発の中心地の一つとなるほか、中央直轄都市になるということです。2050年までに、ビンズオンは地域的かつ国際的な工業、商業、サービス都市の中心地となり、国の経済を促進するけん引役を担う地方の一つとなります。

ビンズオン省のタンウエン市

その中で、主な成長原動力が工業、サービス、イノベーションであり、強固な経済基盤を持ち、競争力が高く、中所得国の罠を回避し、ビンズオン省が近代的で、調和のとれた持続可能な土地になるということです。去る9月に行われたビンズオン省の2021年～2030年の開発マスタープランを公表する会議で、フアム・ミン・チン首相は次のように語りました。

（テープ）

「ビンズオン省は各地方間の連結に有利な条件が整えられています。交通網が開発すると新しい工業団地、都市地区、サービス地区などが形成され、住民の往来も便利になり、ロジスティクス費用も削減され、製品の競争力も向上しています。人間は決定的な要素ということを留意しなければなりません」

ビンズオン省の開発マスタープランが実施されることはビンズオン省管轄の都市と各レベルの行政単位を始め、同省の社会経済、情報技術のインフラ開発に好ましい条件を提示しています。トアンアン市人民委員会のグエン・タイン・タム委員長は次のように語りました。

（テープ）

「トゥアンアン都市地区はビンズオン省の玄関口となり、同省の北部にある都市部とホーチミン市を結ぶ都市部です。ビンズオン省の開発マスタープランが公表されてから、私たちはトゥアンアン市の開発計画を改正します。その中で、交通を始め、インフラ整備への投資を集中的に行い、トゥアンアン市と周辺地域の開発に原動力を作り出します」

現在、ビンズオン省は豊かで文明的、かつ近代的な地方になるための多くの方針を持っています。5つの都市があるビンズオン省は近い将来大きく発展するための多くの有利な条件を持つようになります。