村の郷約の順守につながるミンテー祭り

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(VOVWORLD) -毎年旧暦の1月14日、北部港湾都市ハイフォンのキエン・トゥイ県トアン・ティン村ホア・リエウ集落のホアリエウ寺で、「ミンテー」という祭りが開かれます。

これはホアリエウ村落が村の郷約(村の定)を知らしめるチャンスでもあります。新型コロナのせいでこの3年間中止されていたため、今年の祭りは多くの人々の注目を集めました。

(現場の音)

歴史書によりますと、ミンテー祭りは16世紀に存在した幕(Mac)王時代の太皇太后であるブ・テイ・ゴック・トアン(1485-1590)がこの祭りの祖であるとしています。

村の郷約の順守につながるミンテー祭り - ảnh 1

1923年に著わされたホアリエウ村の風俗習慣を記録する書籍には「毎年、村の神社で宣誓式が行われる。式を主宰する人は刀を手にして地面に輪を描いてから、酒を鶏の血と混ぜて飲む。村役人から一般人まですべてが村の資産を個人のものとしないことを誓う」と書きました。

(現場の音)                             

誓いの言葉は次の通りです。「お年寄りから若者まで、高潔であれば、神様が幸運を授ける。私欲を持ったり、悪いことをしたりすれば、処罰される」

ミンテー祭りには、村人はブ・テイ・ゴック・トアン太皇太后を祀る神社の前で、供え物、村人の約束を記録した紙、酒などを捧げます。村役人は村の約束に耳を傾けてから、鶏の血が混ざった酒を飲んで、誓いの言葉を述べます。ホアリエウ村の歴史遺跡管理委員会のフアム・ダン・コア元委員長は次のように語りました。

(テープ) 

「誓いの言葉は村の郷約の内容を示しています。村役人は村人により選出され、村のために尽くすならば、神様により祝福されます。18歳以上の男女すべてが村法を順守しなければなりません」

村の郷約の順守につながるミンテー祭り - ảnh 2

文化スポーツ観光省はホアリエウ村の神社と寺院を国の歴史遺跡として認定したほか、ミンテー祭りを国の無形文化遺産としても認めました。祭りは歴史、文化面において独自の価値があるほか、法の支配、治安秩序に対する人々の意識向上につながっています。ホアリエウ集落の住民フアム・バン・ゾンさんは次のように語りました。

(テープ)

「ホアリエウ集落の住民である私は村の誓いの言葉を基に生活を送っています。これにより、私のような若者と次の世代が善意で暮らすようになります」

(現場の音) 

ミンテー祭りは信仰と人格や道徳の教育を両立させるというユニークな祭りで、この祭りを通じて、郷約の素晴らしい価値が伝えられます。このことから、ホアリエウ集落の人々は祭りの維持、保存に尽力しています。

 

 

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