友好村の子供と遊んでいる外国人ボランティア

（現場の音）

ハノイ郊外のベトナム友好村では、多くの元戦闘員や枯葉剤・ダイオキシン被害者が世話を受けています。休憩時間中の子供たちの楽しそうな雰囲気が感じられ、外国人のボランティアたちと一緒に、子供たちは喜んで踊ったり歌ったりしています。

ベトナム友好村は、ベトナム退役軍人会の施設として設立されました。その創設は、ベトナム戦争に参加した経験のあるアメリカ人退役軍人ジョージ・ミゾの提案に由来しています。彼の目的は、国際協力による人道的・慈善的な活動を通じて、戦争の傷跡を癒やし、和解を促進することでした。

ベトナム友好村の建設は1993年に始まり、1998年3月18日に首相の正式な設立決定を経て、以来今日まで運営されてきました。

この特別な村は、ベトナムの枯葉剤・ダイオキシンによる影響について学ぼうとする多くの国際的な訪問者を迎え、多くの外国人ボランティアの関心の的にもなっています。

フランス人ボランティアのメーユ・ルルーさんとイギリス人ボランティアのイソベル・バーンズさんの話です。

（テープ）

「子供の世話をする仕事をしています。友好村の子供の世話をすることになるとは知りませんでしたが、友好村のことを聞いて決めました。とてもいい場所だと感じているので、子供たちの世話をするためにここにいます」

（テープ）

「私がこの場所でボランティア活動を行うことにしたのは、近いうちに大学で児童ケアを専攻する予定だからです。ベトナム戦争が子供たちに与えた大きな影響に、私は本当に関心を持つようになりました。子供たちと遊ぶのが好きなので、ここで子供たちを支援できることを大変嬉しく思っています」

友好村以外にも、ベトナム各地にある枯葉剤・ダイオキシン被害者を支援する施設では、長年にわたり、国際的な個人、団体、海外の社会活動家、アメリカ元兵士など、多くの人々の支援を受けています。健康管理、リハビリ、地域社会への統合教育、職業訓練、生計手段の開発など、さまざまな支援プログラムが効果的に実施されてきました。

ベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者支援に関する決議を採択したベルギー議会

ベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者への支援は、個人や団体だけでなく、政府レベルでも行われています。昨年5月、ベルギー連邦議会は100%の賛成で、ベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者支援に関する決議を採択しました。これは世界で初めて、外国議会がこのような決議を採択したものです。この決議の採択に大きな役割を果たしてきたベルギー議員のアンドレ・フラオー氏は次のように語りました。

（テープ）

「私たちは、アメリカ軍がベトナム戦争で使用した枯葉剤がもたらした長期的な影響と、今もなお増え続ける被害者の存在を強調し、その責任を明確にする文書を検討しました。最終的に、予想以上に高い支持を得られたことを嬉しく思います。この決議の採択は、責任を持って補償をすべきだという強いメッセージを発信しました。引き続きベトナムの取り組みを支援していく必要があります。また、汚染された土地の持続可能な浄化にも取り組まなければなりません。アメリカにも、枯葉剤被害者への支援をさらに強化するよう求めていく必要があります」

国際社会はまた、フランス在住のベトナム人女性チャン・トー・ガ氏によるアメリカの枯葉剤製造・販売企業への訴訟活動を支援しています。2人のフランス人弁護士が無償で法的支援を行っており、多くのフランス人も集会に参加して支援を表明しています。

（テープ）

「今日の裁判は、枯葉剤・ダイオキシンを生産・販売した企業、特にモンサントを訴えるものです。しかし、枯葉剤は長年にわたってベトナム全土に撒かれ、少なくとも500万人に永続的な影響を及ぼしてきたという点で、まさに人類への犯罪だと考えます。このため、私はフランスの議員として、ここに来て、チャン・トー・ガ氏を支援しています」

（テープ）

「私は環境活動家としての立場から、チャン・トー・ガ氏を全面的に支持しており、彼女が勝訴することを望んでいます。私は自身の影響力を最大限に活用して、ガ氏の支援に努めます。これは単なる法的勝利にとどまらず、政治的な承認や賠償、修復につながる重要な勝利となるはずです」

このように、ベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者に対する国際社会の物質的・精神的支援は、平和を愛する人々の国境を越えた連帯の表れです。