(写真:Global Times) |
青書は、中国の軍事動向を「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と位置づけ、同盟国や同志国との連携強化を掲げました。東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出を受けた日本産水産物の禁輸措置は「科学的根拠のない対応」と批判し、即時撤廃を求めました。
一方、日中両国について「『戦略的互恵関係』を包括的に推進」すると明記し、「対話を重ね、共通の諸課題については協力する」としました。戦略的互恵関係は、個別の懸案で対立があっても共通の利益の拡大を目指す考え方で、08年の日中共同声明に初めて盛り込まれました。日中関係の悪化を受けて使用が控えられてきましたが、昨年11月の日中首脳会談で推進を確認していました。
青書では、ロシアと北朝鮮の軍事的な結びつきに懸念を示したほか、北朝鮮による拉致問題では、23年版になかった「ひとときもゆるがせにできない」との表現を使い、早期解決への決意を示しました。(news.yahoo.co.jp)