ファム・トゥ・ハン報道官 |
事件は9月29日、ベトナム中部のクアンガイ省の漁船がベトナム東部海域にあるホアンサ諸島(英語名:パラセル諸島)周辺で操業中に発生しました。中国の法執行機関が漁民らに暴力を振るい、負傷者が出たほか、漁具などの財産も没収されました。
ハン報道官は「この行為は、ホアンサ諸島に対するベトナムの主権を著しく侵害するものであり、国際法や1982年国連海洋法条約に違反している」と指摘しました。さらに「両国首脳間で合意した海洋での紛争管理に関する共通認識にも反する」と非難しました。
これを受けてベトナム外務省は在ハノイ中国大使館に対し、厳重な抗議を申し入れました。中国側に対して、ベトナムの主権尊重、事件の徹底調査とその結果報告、および同様の行為の再発防止を求めました。