先ごろ、中国は、2021年5月1日から9月16日に、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)のバクボ(トンキン)湾およびベトナムのホアンサ諸島を含む海域での漁獲を禁止すると発表しましたが、ベトナムはこれに猛反発しています。
海洋を研究するブ・タイン・カ準教授・博士は次のように語りました。
(テープ)
「中国のこの決定は一方的な行為です。この海域はベトナムのホアンサ諸島と排他的経済水域の一部を含めるからです。これは国際法に違反します。また、両国の指導部が達成してきた合意にも逆行しています。そのため、この海域で漁獲禁止令を敷く権利は中国ではなく、ベトナム側にあります。」
中国の一方的な発表を受け、ベトナム外務省のドアン・カク・ビェト副報道官は声明を出し、この行為を猛反発しています。ビェト副報道官は、「中国の行為は、1982年国連海洋法条約をはじめ国際法や、両国の指導部が達成してきた合意、DOC=海上での行動宣言に違反し、状況を複雑化させるものである」と再確認しました。