ベトナムのグエン・ホアン・ロン商工副大臣は、今回の加盟はエネルギー分野における国際統合の重要な一歩だと強調しました。これにより、ベトナムは政策対話の強化、データベースや分析資料へのアクセス、技術支援の活用が可能となり、再生可能エネルギーの計画・開発や、承認済み方針に沿ったエネルギー転換を一層推進できるとしています。
2025年12月15日、グエン・ホアン・ロン商工副大臣がIRENA代表と会見(写真:VGP) |
一方、IRENA側は、再生可能エネルギーを含むベトナムのエネルギー政策を高く評価し、今回の加盟によって、政策支援、プロジェクト開発、資金動員などの分野で、実効性のある協力の機会が広がるとの認識を示しました。
IRENAは2009年に設立された再生可能エネルギー分野の国際的中核機関で、現在、170か国と欧州連合が加盟しています。各国の政策・戦略策定支援や、技術、データ、分析へのアクセス、さらには国際協力と投資促進において重要な役割を担っています。
ベトナムはIRENAへの加盟を通じて、世界の再生可能エネルギー動向に関する詳細なデータや報告書、専門的な分析にアクセスできるようになります。また、経験共有や先進技術の導入を進め、国内事情に即した再生可能エネルギー政策や発展ロードマップの策定能力向上が期待されています。さらに、洋上風力、太陽光、グリーン水素、エネルギー貯蔵といった分野で、国際金融機関や投資家との連携を強化し、投資資金の誘致を促進する機会も広がります。