ドアン・カク・ベト副報道官 |
中国がベトナム東部海域(南シナ海)での漁獲を2021年5月1日から8月16日まで禁止すると発表した件について、ベトナム外務省のドアン・カク・ベト副報道官は29日の定例記者会見で、同海域にあるホアンサとチュオンサ両群島の領有権および(UNCLOS)国連海洋法条約に従って確定された海域の領有権はベトナムにあることを改めて主張した上で、UNCLOS、またDOC行動宣言に反するこの禁止令は無効だとし、状況を複雑化させる中国の一方的な行為を強く非難しました。ベト副報道官は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは、ホアンサとチュオンサ両群島の領有権を証明する法的・歴史的証拠を十分に持っています。この海域の生物資源を守ることは、1982年国連海洋法条約の規定に従って遵守されなければなりませんが、関連各国の主権や領有権、管轄権を侵犯してはなりません。ベトナムは中国のこの一方的な行動を強く反発します。この行動はホアンサ諸島に対するベトナムの領有権を侵犯し、国連海洋法条約を始めとする国際法を違反し、DOC海上行動宣言の精神、及び、ベトナムと中国が達成した海上問題解決に関する基本原則に背くものです。」
なお、問題の漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナム東部海域のトンキン湾およびベトナムが領有権を主張するホアンサ諸島の周辺海域も含まれています。