現地時間の16日午前、ペルーの首都リマで第31回APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が開催され、ルオン・クオン国家主席が出席しました。この会議には、APECの21の加盟国の首脳や代表団長のほか、招待者としてIMF=国際通貨基金の専務理事が参加しました。
(写真:TTXVN) |
会議で発言に立ったルオン・クオン主席は、現在の世界経済が抱える大きな矛盾を指摘し、APECが課題を克服しつつ、新たなチャンスを最大限に活用するための3つの主要な協力方向性を提案しました。
第一は、貿易と投資の自由化を促進し、ルールに基づく多角的貿易体制を強化し、経済連携を円滑かつ持続可能に構築・維持すること。
第二は、包括的な成長と技術に関する協力プログラムやイニシアチブを強化し、デジタルトランスフォーメーションとグリーントランスフォーメーションの過程において人を中心に据えること。
第三は、体制能力とグローバルガバナンスを継続的に向上させ、構造改革を推進し、無駄のない、ダイナミックで適応力があり、未来志向のAPECの仕組みを確立することで、新たな成長原動力を創出する準備を進めることです。
さらにルオン・クオン主席は、2027年のAPEC議長国として、また2026年から2030年までのAPECの新たな構造改革プログラムを策定するグループの一員として、ベトナムがAPEC協力の方向性とビジョンを効果的に実行し、積極的に貢献していくと強調しました。
議論の後、会議はAPEC首脳の共同声明と、「正式な世界経済への移行を促進するロードマップ」と「FTAAP=アジア太平洋自由貿易圏に関する新たなビジョン」という議長国ペルーが提案した2つのイニシアチブを採択しました。