(写真:REUTERS/Tingshu Wang) |
IMFのゲオルギエワ専務理事は10日、年に1度の中国経済に関する審査を終え、中国の北京で記者会見を開きました。
この中で、中国のことしの経済成長率の見通しについて、10月の時点から0.2ポイント引き上げ、5.0%としたことを明らかにしました。
成長率の見通しを上向きに修正したのは、中国政府による経済政策の効果や、アメリカのトランプ政権が11月に、中国への追加関税を引き下げたことが要因だとしています。
中国政府はことしの成長率の目標を「5%前後」としていて、IMFとしてこの目標を達成するという見通しを示した形です。
また、来年の成長率についても、10月の時点から0.3ポイント引き上げて、4.5%としました。
その一方で、IMFは、輸出や投資に頼った経済成長のモデルを転換する必要があるとして、中国政府に対し、消費主導型の成長に向け強力な政策を実行するよう提言しました。(NHK)