2026年1月8日、フランス・パリでEU・MERCOSUR自由貿易協定に反対する農家の抗議デモが行われる中、エッフェル塔近くで警備にあたる警察官とトラクター(写真:REUTERS/Gonzalo Fuentes) |
フランス内務省によりますと、パリ首都圏にはおよそ100台のトラクターが集結しましたが、その多くは市内への主要な出入り口で阻止されました。農家らは、厳重な警備が敷かれたフランス国民議会(下院)前で抗議活動を行いました。
一方、フランス南西部のボルドー近郊でも別の抗議行動が行われ、地元当局によりますと、およそ40台の農業用車両が燃料貯蔵施設への進入路を封鎖しました。参加者らは、同協定が南米諸国からの安価な農産品の流入を招き、国内農業に不公平な競争圧力をもたらすとして懸念を表明しています。さらに、牛のランピースキン病の拡大への対応として政府が決定した家畜の処分措置についても反発の声を上げました。
フランスのアニー・ジュヌヴァール農業相は、農家の訴えについて「正当なものだ」と認めた上で、冷静さを保ち、対話を通じて解決を図るよう呼びかけました。
EU加盟国は、1月9日にEU・MERCOSUR自由貿易協定について採決を行う予定で、可決されれば、来週にも正式署名への道が開かれる見通しです。