2019年1月、ベトナム共産党政治局は、ダナン市の2030年までの建設開発、2045年までのビジョンに関する決議を発布しました。これに基づき、ダナン市は2030年までに、全国と東南アジア地域における大きな社会経済中心地の一つとなり、2045年までに、アジア地域最大級スマートシティ、イノベーションセンター、暮らしやすい港湾都市になるとの目標が設定されています。この目標を達成するために、ダナン市はデジタルトランスフォーメーション、デジタルインフラ整備などに関する複数の政策を発布してきました。
これまでに、ダナン市内にある全ての企業、経済組織、経営世帯、個人経営者などが、領収書の電子化システムを導入しています。このことは、情報の透明性、税管理の近代化に役立つとされています。
ハイチャウ区に住む経営者グエン・ヒュウ・ホアンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「税務当局が紙インボイスの代わりに電子インボイスを導入することは、とても便利で、迅速なやり取り、時間の節約に役立っています。現在は、いつでも電子インボイスを発行することができます」
ダナン市は、デジタルトランスフォーメーションとスマートシティ構築の過程においてインテリジェント運用監視センターを運営しました。
同センターのグエン・バン・クオックセンター長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「インテリジェント運用監視センターは、自然災害や、台風、交通渋滞、豪雨による洪水などが発生した時、市民や観光客に関連情報を提供します。これにより、市民や観光客は主体的に対応することが出来ます」
IOCの運営は、DXとスマートシティ構築に向けたダナン市の指導部の決意を示す |
ダナン市人民委員会のレー・チュン・チン委員長は、「インテリジェント運用監視センター(IOC)の運営は、デジタルトランスフォーメーションとスマートシティ構築に向けたダナン市の指導部の決意を示している。これは、デジタル・ガバメントの構築、デジタル経済とデジタル社会の推進を継続するための推進力である」と明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「ダナン市はデジタル・ガバメントの構築を進めています。その中で、地方分権、委託に沿った任務遂行の監視に注目しています。そこで、2020年にインテリジェント運用監視センターを運営することが不可欠でした。まだまだ多くの努力すべきことがあると認識しています。当面、スマートシティの構築のためには、デジタルトランスフォーメーションを加速する方針です」
近年、国内外の機関や、組織は、ダナン市のデジタルトランスフォーメーション事業のやり方を高く評価しました。特に、2020年から2022年の3年間に、ダナン市は、ベトナムのソフトウエアと情報技術サービス協会から「スマートシティ」賞を授与されました。
また、省レベルのデジタル化指数について第一位にランクされました。これらは、アジア地域において暮らしやすい都市になるというダナン市の努力を示す証となっています。