米、対イラン制裁緩和検討も 

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(VOVWORLD) -アメリカのポンペオ国務長官は去る3月31日、アメリカがイランなどに対し発動している制裁措置について、新型コロナウイルス感染拡大への対応に配慮して緩和を検討する可能性があることを明らかにしました。

ポンペオ長官は記者会見で、アメリカの対イラン制裁は人道物資や医療用品は対象としていないと強調しました。アメリカ政府がある時点で制裁措置緩和を巡るスタンスを再考する可能性はあるかとの質問に対し、「われわれは全ての政策を常に再考している。このため、当然再考する」と述べました。

トランプ政権は現在、イランの核開発抑制に向け「最大限の圧力」をかける方針をとっています。

一方、イランのロウハニ大統領は1日、アメリカが新型コロナを巡りイランへの制裁を解除する歴史的な機会を失ったと批判しました。また、制裁はイランの新型コロナ対策の妨げにはなっていないとも述べました。

ロウハニ大統領はテレビ中継された閣議で「米国は制裁を解除する最良の機会を失った。米国民にとって、謝罪し、イランに対する不当で不公平な制裁を解除する好機だった」と強調しました。

米、対イラン制裁緩和検討も  - ảnh 1 テヘランにある病院への新型コロナ患者の輸送= REUTERS

「米国民はこの機会を利用して、イランに敵対してはいないと伝えることもできた。(イランに対する)敵意は明白だ」とも述べました。

イランではこれまでに4万4606人が新型コロナに感染し、2898人が死亡しています。

一方で、ロウハニ大統領は「われわれは新型コロナと戦うために必要な機器をほぼ自給できている。新型コロナとの戦いに、他の多くの国々よりもずっと成功している」と主張しました。

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