カオバン省・ヌン族の鍛冶屋さん

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(VOVWORLD) - 職人たちは、自分の目で見て、自分の耳で聞くことを通じて、どのぐらい加熱した方がいいのか、どのように鉄を叩くのかを判断します。
カオバン省・ヌン族の鍛冶屋さん - ảnh 1 フックセン村の鍛冶業が国の無形文化遺産として認定された。

ベトナム北部山岳地帯カオバン省クアンウイエン県フックセン村は少数民族ヌン族の居住地です。この村には420世帯があり、その人口は約2000人です。この村は、ヌン族の豊かな文化はもちろん、伝統的な鍛冶業でも知られています。

(現地の音)

フックセン村はいつも、金属をハンマー等で叩く音で賑わっています。この村の鍛冶業は200年以上の歴史があります。最初は、村人が日常生活や畑仕事で使う家具や農具しか作りませんでしたが、質の高さが評判となり、周辺の人たちにも人気が出て、現在は北部各省だけでなく、中部高原地帯テイグエン地方にも売られています。フックセン村のベテラン鍛冶職人ルオン・ヴァン・クオンさんによりますと、彼の兄弟3人は共に、父親から鍛冶業のスキルを学んで鍛冶業で生計を立てています。この3人兄弟は13~15個のナイフなどを作っているとしています。クオンさんの話です。

(テープ)

「私の3人兄弟は交替でやっています。ナイフを作るために、少なくとも2人が力を合わせるか必要があるからです。一つのシフトは約3時間ですが、4個のナイフといくつかの農具ができます。」

カオバン省・ヌン族の鍛冶屋さん - ảnh 2

クオンさんによりますと、いいナイフを作るためには、コツが必要です。まずは、いい材料を選ぶことです。ヌン族のナイフは、使用済の自動車のリーフスプリング(重ね板バネ)でできますが、最もいい材料は、旧ソ連の自動車のリーフスプリングです。次のコツは、加熱炉の燃料を選ぶことです。ほかの地方の鍛冶場は、加熱炉の燃料として石炭を使っていますが、フックセン村の鍛冶場は、硬い木材から作られた木炭です。この木炭は加熱炉の熱を高いレベルで維持することができるからです。また、熱を保つため、加熱炉は石でできます。

そのほか、鍛冶職人のスキルと経験もとても重要です。職人たちは、自分の目で見て、自分の耳で聞くことを通じて、どのぐらい加熱した方がいいのか、どのように鉄を叩くのかを判断します。フックセン村のベテランん鍛冶職人ゴック・ヴァン・キムさんは次のように話しました。

(テープ)

「鉄を適度な温度に加熱しなければなりません。加熱しすぎると、ダメになるので。適度な温度を保つのは職人が自分の目で見て経験で判断するしかないのです。そうすると、ナイフは磨きやすく、丈夫になります。」

現在、フックセン村には157の鍛冶屋があり、その仕事に従事している人は300人以上です。フックセン村の製品がよく売られていることは職人たちの収入増加につながっていますが、この伝統的な鍛冶は国内外の観光客をひきつけているので、村人にとっていい収入源ともなっています。

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