国家レベルの文化芸術イベントがダラット市で開催されるのは今回で初めてとなります。25日まで開催されるこの映画祭は「民族色豊かで、近代的かつ、人間性に富んだベトナム映画産業の構築」をテーマとし、過去最多となる約180本の作品が披露されます。映画祭では、開幕式と閉幕式の傍ら、「ダラット・映画へのインスピレーションづくり」をテーマとした展示会や、映画に関するシンポジウム、芸能人と鑑賞者の交流会など様々な活動が行われました。

開催期間中、コンペティション部門に選ばれた91本の映画と、パノラマ部門に選ばれた56本がダラット市内の映画館で無料で上映されたほか、ラムドン省の僻地や、遠隔地でも移動興行されました。第23回映画祭運営委員会の共同委員長を務める文化スポーツ観光省のタ・クアン・ドン次官は次のように明らかにしました。

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「ダラット市は国内外の観光客にとって理想的な観光スポットであるだけでなく、多くの映画製作団にとっても適切な撮影現場となっています。ダラット市で初めて開催されたベトナムの第23回映画祭は全国の映画監督や芸能人に経験を共有する場をつくり、より質の高い映画の製作にインスピレーションを与えるでしょう」

この映画祭を通じて、各地方の観光PRや、地元の潜在力・強みの紹介、観光開発での連携などが図られるとしています。第23回映画祭運営委員会の共同委員長を務めるラムドン省人民委員会のファム・S副委員長は次のように明らかにしました。

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「この映画祭を行うため、今年7月から、関係機関は準備作業を行ってきました。映画祭開催期間中、およそ19万人の観光客が訪れると予測しています。これは地元の観光をPRするための良いチャンスとなります。文化スポーツ観光省と協力し、第23回映画祭を成功させます」

なお、今年の映画祭は、各部門の「ゴールデンロータス賞」、「シルバーロータス賞」や、個人向けの24の賞が授与されました。また、鑑賞者投票による「最も人気のある映画」賞や、社会団体の賞も設けられるとしています。