4月30日、ホーチミン市で、ベトナム南部解放・国家統一50周年記念日を祝う式典が盛大に執り行われました。式典には、トー・ラム党書記長、ルオン・クオン国家主席、ファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長をはじめ、革命功労者などが多数出席しました。国際的なゲストとしては、ラオスのトンルン・シースリット書記長兼国家主席、カンボジアのフン・セン人民党議長、キューバのサルバドール・バルデス・メサ副大統領など多くの国の代表が参加しました。
式典で演説に立ったトー・ラム書記長は1975年4月30日の勝利を実現させた重要な要素として、ベトナム共産党の力強い指導力や民族全体の結束精神などから得られた教訓を強調しました。また、国家統一後50年、刷新政策実施から約40年を経て、ベトナムが多くの困難を乗り越え、今日の国際的地位を築いてきたことを強調しました。
これからの方向性についてトー・ラム書記長は次のように語りました。
(テープ)
「人民の偉大な力と全民族の大団結の重要性を深く認識し、ベトナムは『人民を根本とし、人間を中心に据え、国の建設・発展と祖国防衛を目指す』という観点を徹底し、一貫して実施しています。『我々はみな同じ竜と仙女の血を引き、同じ家の兄弟姉妹である』という精神のもと、民族の調和と和解の政策を強力に推進しています。すべてのベトナム人はベトナムの国民であり、祖国の土地で生き、働き、自由に幸福と愛を追求する権利を持ち、祖国建設に貢献する権利と責任を持っています。『過去を閉じ、違いを尊重し、未来に向かう』という方針のもと、ベトナムの党、国民、軍はすべて、平和で統一され、幸福で、豊かで発展したベトナムを建設するために努力しています」
さらに、トー・ラム書記長は、ベトナム民族が過去に幾多の戦争による苦難と損失を経験してきた一方で、近年においては平和と友好協力の恩恵を大いに享受してきた民族であると強調した上で、「ベトナムは、国際社会と共に平和で繁栄した、団結と発展の未来を築き上げたいと強く願っている」と明らかにしました。
なお、パレードと軍事行進には約13000人が参加したということです。