ベトナム・イギリスの貿易関係 急速に発展

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(VOVWORLD) - ベトナムとイギリスの貿易関係には目覚ましい成長が記録されています。2022年における両国間の貿易取引総額は2021年と比べて29%増となりました。両国間の貿易協定により、今後も、この成長の勢いが維持される見通しです。

商工省のデータによりますと、2022年に、ベトナムとイギリスの間の貿易取引総額は69億ポンド(約86億ドル)に達し、2021年と比べ29%増加し、2013年の2倍となりました。現在、ベトナムはイギリスの9番目の物品貿易相手国である一方、イギリスは欧州におけるベトナムの3番目の大きな貿易相手国です。イギリスへのベトナムの輸出は双方間の貿易活動の大部分を占めています。

在ベトナムイギリス大使館のイアン・フリュー大使は、「ベトナム・イギリスの貿易関係の力強い成長は、両国関係があらゆる分野において急速に発展していることによる成果である」と評価しました。2010年に樹立された両国間の戦略的パートナーシップや、2020年12月に締結されたUKVFTA=イギリス・ベトナム自由貿易協定は両国企業にプラス影響を与えています。これにより、両国の99%の輸出品の税率は0%になっています。

去る7月、ベトナムの支持を受けて、イギリスはCPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の加入議定書に正式に署名しました。この協定とUKVFTAは両国の輸出活動の強化に貢献すると期待されています。イギリス政府によりますと、CPTPPへの加盟により、同国とCPTPP加盟国との貿易額が33億ポンド(約43億ドル)増加すると予想しています。

ベトナムとの貿易関係を担当するイギリスのマーク・ガルニエ首相特使によりますと、ハイテク農業や、金融、サービス業、医薬品、医療、教育、クリーンエネルギーの生産と送電網インフラ整備などはイギリス企業が今後にベトナムでの事業を強化する分野であるということです。ガルニエ氏は、「イギリス企業はアジア戦略においてベトナムの役割を重視しており、今後20〜50年間も、ベトナムを魅力的な投資先と見なしていく見通しである」と明らかにするとともに、「ベトナムで組み立てられる携帯電話と繊維製品はイギリスへの輸出量が増加していく可能性がある品目である」との見解を表明しました。

一方、在イギリスベトナム大使館のグエン・ホアン・ロン大使は、「両国の貿易投資関係には相互補完性がある」とし、「EU=欧州連合離脱後、イギリスはインド太平洋地域との連携を強化したい意向がある。これはベトナム企業にイギリスとの投資貿易活動を強化するチャンスをもたらす」との見方を示しました。

ベトナムとイギリスは両国間の年平均貿易額を100億ドルにする目標を目指しています。これまで達成されてきた協力の成果などは、両国間の貿易関係を促進し、設定された目標を早期に達成することに貢献するでしょう。

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